2007年以降、CRTモニターの日本国内需要はゼロに!? 業界団体予想

2007年03月12日 08:00

CRTモニターイメージ【MYCOMジャーナル】によると【電子情報技術産業協会(JEITA)】は2006年における情報端末関連機器の世界・日本市場規模と、2009年までの需要予想を発表。その中で、日本国内のディスプレイ市場では液晶への移行が進んで2007年以降パソコン市場での「CRT(ブラウン管)モニタ」の需要は事実上無くなる見込みを明らかにした。

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元記事によるとCRTモニタの需要は2006年で前年同期比69%減の1万9000台。世界でも28%減の3185万台。今後も毎年20~30%の規模で減少が続き、日本では2007年には誤差の範囲のレベル、世界でも16~17型がわずかに残るだけでそれ以外はやはり「事実上ゼロ」とのこと。

かつてパソコンを購入、設置する際に最も頭を悩ませたのがCRTモニターの置き場所で、奥行きの深さや重さ(数十キロはざらにある)から、パソコンディスクは丈夫で長持ちすることが必要最低条件だった。また、液晶モニターが普及するようになっても、「液晶とCRTとでは色合いが微妙に違う」「CRTはほとんどが縁周辺が湾曲するので見え方がゆがむ」などいう互いの特徴を比較しあう論争が展開されたもの。しかし価格の安さと手軽さ、重量の軽さなど、利用者の要望にかなう要素を多く持つ液晶モニターに、市場は軍配を上げたようだ。

CRTモニターの奥行きを利用して、上部に色々な小物を乗せて目の保養にしたり、飼い猫がいる人はその猫の憩いの場となったり(笑)したものだが、そのような情景も今後は見られなくなるのだろうか。確かに同じ大きさであれば大抵において液晶モニターの方が安く、一般利用者なら液晶の方を選ぶのには違いなく、仕方ないのだが。


(最終更新:2013/09/12)

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