不二家、13日から洋菓子の製造を再開
2007年03月13日 06:30
菓子の衛生・品質管理問題で先日まで生産と販売を止めていた【不二家(2211)】は3月12日、今件のきっかけとなる問題が発覚した埼玉県新座市の埼玉工場で、13日から洋菓子の生産を2か月ほどぶりに再開すると発表した(【発表リリース】)。また、【野木工場での改善の報告】や洋菓子製造再開を発表した【記者会見の内容】もあわせて発表している。
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リリースなどによると不二家では【山崎製パン(2212)】の技術指導を元に、埼玉工場では機械の配置を変更して裏面にも掃除の手が行き届くようにしたり、工場内の穴やすき間1100か所ほどを補習したことなど、徹底した改善を果たし、生産再開の体制を整えた。さらに埼玉工場だけでなく他の洋菓子を生産している工場についても逐次生産を再開。3月23日からは予定通り洋菓子の販売を行えるとしている。
また先行して生産が始まっているクッキーやチョコレートなどの乾菓子についてはすでに生産が開始されており、大手小売店に販売再開を要請したことも明らかにされている。それに伴い一部小売店から出ている「自らの目で衛生管理体制の充実を確認したい」という意見には、積極的に対応していくという考えも示している。
「わずか二か月で体制が整うのは早すぎる。付け焼刃では?」という疑念もあるが、配布リリースを見てみると教育体制まで整備されているのが分かる。今後これらの教育を受けた社員が正しい方策の元に管理をしていけば、少なくとも指導をしている山崎製パンレベルの衛生・品質管理を果たすことは可能になるだろう。
ただしその一方で、一度身体にしみついた習慣はなかなかくつがえせないのも事実。不二家の再建の是非は社員ひとりひとりの意志にかかっているに違いない。
なお一部報道(NHKなど)では山崎製パンが不二家株式の1/3以上を取得し、グループ会社化した上で再建を進めていくと伝えている。
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