三菱UFJ(8306)、1000株に分割し100株を1単元とし、投資単位を10分の1に引き下げ

2007年02月01日 06:30

株式イメージメガバンクの三菱東京UFJ銀行をかかえる【三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)(8306)】は1月31日、同社の株式について投資単位を現在の10分の1に引き下げることを決議したと発表した(【発表リリース、PDF】)。

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三菱UFJの株式については【三菱UFJ(8306)株式を10分割と日経報じる・三菱UFJ側はこれを否定】でも報じたように、その投資単位の規模の大きさ(1取引単位=1単元で150万円前後)や、個人投資家ら安定した株主基盤を作るため、取引単位を下げるのではという観測が流れていた。当時は三菱UFJ側も否定していたが、今回三菱UFJ側では、「個人を含むより多くの皆さまに株主となっていただき、株主基盤を拡大していくことが、中長期的な企業価値向上をめざす上で重要である」とし、投資単位の引き下げを決定した。具体的には、

1.現在の株式を1000分割
2.100株を1単元とする単元株制度を導入


というプロセスを同時に踏むことで、実質的に普通株式の投資単位を現在の10分の1に引き下げる。引き下げは9月30日に行われる(予定)。

銀行銘柄の株式分割は東京証券取引所が把握している2000年以降でははじめてで、さらに過去にさかのぼっても珍しいお話。【東証、株式売買の最少金額単位を「5万円」へ】でも述べているように、【東京証券取引所】では上場企業に対し、「最低投資単位が50万円以下になるように単元を調整するように」という通達を行っている。特に銀行株のように出来高も多い銘柄で単元額が大きいものには、分割すべきとの声が以前から多く寄せられていたのは事実。

今回投資単位が10分の1になることで、個人投資家も比較的購入しやすい額になり、多くの個人投資家が株主となるのは間違いない。そして注目をさらに集めるようになるだろう。


■関連記事:
【東京証券取引所、1万円以下の投資単位を認めないように株式分割時のルールを見直しへ】


(最終更新:2013/08/23)

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