鳥・新型インフルエンザの流行進行に伴う個人防護衣のガイドライン発表
2007年02月25日 12:30
【国立感染症研究所】は2月23日、鳥インフルエンザとそれから発現する新型インフルエンザの感染が進行するに伴う対策の一環として、患者と接する際に必要になるPPE(個人防護衣、Personal Protective Equipment)に関するガイドラインを発表した(【発表リリース、PDF】)。鳥インフルエンザは一般の人には接する機会はほとんど無いが、新型インフルエンザは(医療関係者で無くとも)今後対処しなければならない状況になることも大いに予想されるため、参考になるものと思われる。
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フェイスシールドの装着方法
リリースはスライド形式で配信されており、「感染経路と予防策」「適切なPPEの種類と考え方」「PPE着脱手順」などが図解で詳しく説明されている。説明によると、「PPEは感染対策の基本であるにも関わらず、PPEの物品選択や着脱に関する詳細な指針がないのは問題。そこで感染症情報センターではこのように提示した。ただ、まだ十分検討され尽くしたものではないので、今後写真掲載も含め随時改編する予定」としている。一方、文中ではPPEだけでなく新型インフルエンザの感染経路自身にも検証が加えられており、非常に参考になる。
説明によると、対応する相手や感染状況などによって対応の違いはあるものの、必要な物品として「手袋」「ガウン」「ヘッドカバーか帽子」「サージカルマスクかN95マスク」「エプロン」「ゴーグルかフェイスシールド」「長靴またはシューズカバー」をリストアップし、それぞれの状況ごとに必要なものが表組で記載されている。
鳥インフルエンザ・新型インフルエンザ感染発病者接触時や流行時などのPPEについて
また、ゴーグルやマスクなど各装着品の装着の理由(例えばゴーグルは患者由来の液体が目に入らないように防御する目的で使用する、など)装着時の手順や注意、使用後の処理の仕方などまでが解説されている。
新型インフルエンザに関しては、当方(不破)も気になるところであり当サイトでも逐次リサーチをして情報を掲載している。先に【新型インフルエンザへの食料品など家庭備蓄品を考察する】を掲載したが、その記事に対して複数の読者の方からお礼のメールをいただくなど、反響も大きい。
数年経って何事も起きずに厚生労働省などから安全宣言が出され、よくある杞憂で済んだということになれば一番だと当方も考えている。が、「備えあれば憂い無し」の言葉どおり、出来ることは出来ることからやっていくのが、いざというときのための「保険」にもなるとも信じている。
なお上記家庭備蓄品の考察については、当方自身の体験談も含め後日談があるので、機会を見てお伝えする予定だ。
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