団塊世代が大注目!? 鉄道模型ブーム再び

2007年02月20日 12:30

「建物コレクション」イメージ当方(不破)が元々模型好き、細々としたものが好きということもありそちら方面にアンテナが向いていることもあるのだろうが、ここ一、二年の間に「鉄道模型」の認知度が再び高まってきた傾向にある。さまざまな要因が考えられるが、その一つに「定年退職を迎えた団塊世代が趣味として注目している」のがあるようだ。

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日本で鉄道模型が生まれた1965年からすでに40年が過ぎたわけだが、【食玩ブームを支え、恩恵を受けた業界……鉄道模型Nゲージ】でも説明したように、「チョコエッグ」に始まる食玩ブームは、特にNゲージと呼ばれる1/150スケールの鉄道模型業界に恩恵をもたらし、認知度を高めるきっかけとなった。

そしてそこに新たな要因として加わったのが、「2007年問題」とも呼ばれている、今年から定年退職を迎える「団塊世代」と、その直前の「熟年世代」の人たちによるアプローチ。いわば「ベテラン世代」とも呼ぶことができるこの世代が、退職した後の楽しみとして鉄道模型を選ぶパターンが増えている。

鉄道模型イメージこれは元々鉄道模型が比較的値のはるものであることも一因。「子どもの時には存分に集めたり楽しめず、憧れの対象でしかなかった。けれど、退職金を得るなりある程度フトコロに余裕が出た今なら、それこそ『大人買い』も出来る」というように、かつての夢を今ようやく果たせる、という想いもあるようだ。

本日日本テレビ系列のニュースバラエティでも、その点に注目をした鉄道模型関係の特集が組まれていた。当方も何度も足を運んだ事のある、東京秋葉原の【タムタム秋葉原店】の店長いわく、

・ここ一、二年のあいだ、鉄道模型そのものがまた売れ始めている。
・購入する年齢層は40代から50代が多い。
・低年齢層は新幹線や特急、年齢が上がると通勤型とか寝台車とかブルートレインを好む。


と説明していた。番組コメントでも「鉄道模型は高価なおもちゃ」と述べていたのがいいえて妙。

また、店内で物色していたお客たちは鉄道模型の魅力として「小さい世界に物が凝縮されているのが、動くことも含めて魅力がある」とコメントしていた。

番組では先に【東京・秋葉原の鉄道模型名店「ポポンデッタ」が10月19日にリニューアルオープン】でも報じたように、同じく秋葉原の専門店【ポポンデッタ】の運転サービス(自分の鉄道模型車両を持ち込んで、店内のジオラマ(レイアウト)で走らせることができるサービス)も紹介されていた。さらにキャスターの一人(女性)は「女性の趣味にドールハウスを作るというものがあるが、それと同じような感覚ではないか」と解説しており、なるほどと納得させられるむきも。

「鉄道模型が注目されている……のかな」と思わせる傾向は他にもある。NHK教育の大人向け趣味番組[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]では、2月頭から[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]を週一ペースで放送している。模型作家の諸星昭弘氏を講師に、三波豊和氏を生徒に迎え、「鉄道模型の楽しさって何?」というところから始まって「レイアウトを作ってみよう」という概要的な話を通じ、楽しみ方を理解しようという主旨のものだ。

鉄道模型に関する講座がNHK教育で行われるとは、とこの放送を知ったときにはちょっとばかり驚いたものだが、内容もフランクなもので「ああ、これは興味を持った初心者のチュートリアル的な要素が強い、本当の意味での入門講座だな」と実感させられた。この講座は毎週水曜日、3月28日まで計8回放送される。「鉄道模型ってどういうもんだろうか」と気になる人は、一度見てみてはいかがだろうか(ちなみに放送中で取り上げられているのはNゲージではなくてHOゲージ)。

タムタム秋葉店の店長の話では40~50代のお客が多いという話だったが、今後団塊世代の退職が増えるにつれて、この年齢層の来場客も確実に増えることだろう。子ども同様に時間に余裕があり、金銭的に余裕が出来たこの層が大勢参加することで、食玩と共に鉄道模型にもこれまで以上に注目が集まるに違いない。


※画像の一部に【画像掲示板】で投稿されたものを利用しました。市況スレの山師さん、ありがとうございました。


(最終更新:2013/08/22)

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