ぎょうざのメッカ、実は宇都宮ではなくて……!?
2007年02月20日 07:30
餃子(ぎょうざ)文化が花開き、多くの餃子が消費されているというイメージが強い「宇都宮餃子」でおなじみの宇都宮だが、『毎日新聞/ヤフーニュース』によると1世帯あたりの年間ぎょうざ消費額が静岡県浜松市では1万9403円で宇都宮市の4倍もの額となり日本一だと発表された。
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これに先駆けて浜松市北脇保之市長は【公式サイト内エッセーにおいて2月5日に】に、
市民のご協力を得て、アンケート調査を行いました。そうしたところ、なんと浜松市では一家庭あたりの年間餃子購入額が1万9403円という結果がでました。これは、宇都宮市の4千円の5倍近い驚くべき数字です。改めて浜松人の餃子好きが立証された格好です。先のテレビ番組はこの数字をもとに、本市を餃子好き日本一のまちと認定したわけです
と言及し、「日本一のぎょうざな都市は宇都宮ではなくて静岡だ!」と宣言している。ちなみに静岡名物の「浜松餃子」ははし休めに用意してあるモヤシも特徴の一つで、キャベツの甘みが強いあっさり味から沢山食べられるとのことだ。
よくテレビ番組などで取り上げられる「●×の消費量が日本一」という裏づけは【総務省】が行う【家計調査年報】を元にしている。この最新版データ(2005年度版、2月13日発表)によると、
・ぎょうざの年間消費額(円)
宇都宮市……4037円
京都市……2461円
新潟市……2457円
静岡市……2298円
というデータが出ており、浜松市のある静岡県の県庁所在地である静岡市はトップどころかベスト3からも外れている。さて肝心の浜松市は……というと、それが最新のデータには記載されていない。
実は総務省の家庭調査年報は基本的に県庁所在地と政令指定都市のみを対象としている。浜松市では今年から政令指定都市に移行するため、今回から調査対象に含まれた、つまり再来年発表分から掲載されるという背景が、今回の「日本一のぎょうざな都市宣言」にはある。「事前調査では宇都宮を抜いてダントツのトップ。再来年の総務省の発表など待ってられない!」というわけだ。
浜松市の宣言が先走りになるのか、それとも王者宣言がそのまま正しいものとして再認識されるのか。それは再来年にならないと分からない。また、トップの座に君臨している宇都宮市も、ここは負けじと色々と「ぎょうざ」なイベントを繰り広げることだろう。
もしかするとこれから数年、この両都市を軸にしたぎょうざバトルが繰り広げられ、ぎょうざブームが沸き起こる……のかもしれない。
ちなみに総務省の家庭調査年報、何百種類もの食品に関する統計データが出ていて、きわめて興味深い。機会と時間(とリクエスト)があれば、通常のテレビ番組ではピックアップしないような品目について色々チェックしてみることにしよう。
(最終更新:2013/08/29)
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