サイト運営元【exciteが行ったレポート】によると、身近な、というより実際に毎日食卓に上がる料理をテーマとしているこのブログ、執筆者の老夫婦は共にプロの料理人でも撮影家でもなく、ごく普通の一夫婦(プロフィールによると70歳＋α)。ブログそのものも一から勉強したという。

料理はオリジナルのものもあれば出来合いのものもあり、レシピ本などを参考にしたものもあれば、もらったり採ったりした材料を元に作ったりなど、本当に「ごく自然な夫婦の家庭料理」を表現した内容になっている。最近ではバレンタインデーのチョコレートやデコポン関連の料理が続いていたり、野菜の自然な緑や茶が美しく映る料理の数々が掲載されている。それらはすべて簡単な料理方法が書かれており(レシピではないのでご注意を)、「美味しそう」と思ったら真似て作ることも出来るようになっている。

日記というスタイルで展開され、毎日1ページずつのペースで更新されているのだが、それらすべてでコメントが受けつけられており、10件、20件、30件以上もの意見や感想が寄せられている。掲載された料理の感想やアイディア、こんな料理もあるよという提案など、良い意味でのネット上のコミュニケーションが展開されていて、非常にほほえましい。

また、料理もシンプルな材料たちから作られた、愛情が込められたものばかりで、リアルな美味しさが画面越しに伝わってきそうである。料理番組によくある「ゴージャスで美味しそうではあるのだけど、ちょっと見えない壁があって自分には手が届かないよなぁ……」という疎外感は無く、親近感を覚えるのもポイントが高い。また、レポートによるとこのブログを元に昨年11月には『いつも、ふたりで ばーさんがじーさんに作る食卓』も発刊。かなり好評らしい(アマゾンランキングでは本の分野で855位)。

ブログに掲載されているシンプルで温かみを感じられる料理の写真を見るにつけ、自分もこんなものが創れればなぁ、と思う今日この頃である。……もっとも当方の場合、色々と工夫する必要が出てくるのだが(笑)。

(最終更新:2013/09/12)