エレクトロニック・アーツが日本スタジオの閉鎖を計画・外部発注制に移行へ
2007年02月10日 08:30
【CNET Japan】は2月9日、ゲームメーカー大手の【Electronic Arts(EA)】が日本スタジオをまもなく閉鎖する予定であることを報じた。日本国内における開発体制を強化するためだという。EAおよびエレクトロニック・アーツからは正式な発表は行われていない。
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元記事によるとEAは海外ゲーム情報サイトの「日本スタジオが閉鎖される」というスクープに関する問い合わせに対して事実であることを認めると共に、それが事業撤退を意味するのではなく、日本の開発体制を強化するためのものだと述べた。今後はEA Partnersモデル(外部開発者への発注モデル・パブリッシャー色が強い。パートナーズ制)に移行して、日本の外部の開発者と作業をすることに力を入れていくとしている。つまり日本国内で独自開発部隊を持つことなく、企画立案と広報に注力しソフトの開発は外部に委託するスタイルに移行すると思われる。
すでに【宣伝もゲームマップも全国区!? DS版『シムシティDS』発売を記念し、宣伝カーが街を訪問】や【受験生のバイブル「ドラゴン桜」がDSにも・『ドラゴン桜DS』の発売日3月8日に決定】などでも報じているように、複数のタイトルが発売予定にあがっているが、これらのタイトルの開発は継続するため、リリースが中止されることはないとも言及している。
現在エレクトロニック・アーツから発売予定のゲーム機向けタイトルとしては、『テーマパークDS』『シムシティDS』『ドラゴン桜DS』『ぼくとシムのまち(Wii)』の4タイトルがピックアップできる。【カテゴリ別のタイトル一覧】を見る限り、すでに外部委託型の「パートナーズ制」での開発に『ドラゴン桜』が移行済みで、残り3タイトルは内部開発のように記述されている。しかし元記事ではEA側は『テーマパークDS』は日本スタジオで開発しているが、『シムシティDS』は日本スタジオを含むEAパートナーズ制での開発であるという。『ぼくとシムのまち』については不明。
ゲームで遊ぶ側からすれば、例えばそれが『シムシティ』である限り、どこで開発されようとも問題とするところはない。EAが許諾している限り、日本スタジオが開発しようが外部委託先が作ろうが、それこそ宇宙人が開発しようが『シムシティ』は『シムシティ』であって『シムシティー』でしかない。むしろ外部発注制に移行することで開発がスピーディーになり、ゲームの質が向上すれば願ったりかなったりといえる。
ただ、外部発注制は開発委託先の選択を誤ると色々と「大変なこと」(開発スピードやゲームそのものの質、バグの有無)も生じることになる。エレクトロニック・アーツには、最適な外部委託先を選んでもらい、良いゲームソフトの素材をだめにしてしまうような商品を販売することのないよう心がけてほしいものだ。
(最終更新:2013/09/12)
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