内閣府が「暮らし相談まとめサイト」構築!? 実は単なるリンク集
2007年02月07日 06:30
一部報道で「【内閣府】が暮らしに関するさまざまな相談窓口を国民が使用しやすくするため、政府やNPO法人などの相談窓口を紹介するサイトを新たに作った」と報じた。しかし実際にはこれは【暮らしの相談窓口のご案内】と銘打った単なるリンク集であることが明らかになった。
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「暮らしの相談窓口のご案内」の冒頭部分には、そのページに「なぜこのページができたのか」について次のように説明されている。
日々の暮らしにおける様々な悩み事について、国民の皆様から、どこに相談して良いのか分からない、といった声をよく聞きます。そうしたお声を踏まえ、内閣府が所管する分野のうち、特に国民の皆様が日々の暮らしを送る中で直面する悩み事についての相談先をまとめましたので、ご活用ください。なお、今後とも掲載分野及び相談先に関する情報については、順次充実に努めてまいります。
要は「内閣府が担当している、国民生活に関するページへのリンクをまとめたリンク集」ということになる。項目は「男女共同参画」「消費生活」「食の安全」「インターネット上での違法・有害情報」など、普段気になる項目ごとに分類され、ぞれぞれ簡単な説明とリンク先URLが表記されている。そしてURLをクリックすると当然そのページにジャンプすることとなる。
内閣府では「今後も、相談窓口の案内先を増やして、暮らしにまつわるさまざまな悩みごとに、よりすばやく対応できるような体制を整えていきたい」と話している。
確かに政府部局ごとに担当する事項のうち、国民生活に深く関わる事柄を説明しているページへの「リンク集」とならば非常に役に立つ。あとはトップページからすぐにサイト内検索があれば言うこと無しなのだが、なぜか総務省のページにはそれがない。また、肝心の「暮らしの相談窓口のご案内」へのリンクも、トップページ右側の下の方に、他のメニュー同様に創られたバナーでこっそり飛べるくらい。むしろその下にある「安倍内閣 メールマガジン」あてのバナーの方が目立つくらい。
国民生活のためになるリンク集なら、もう少し目立つスタイルで掲載するなり、なんらかの告知をしてもよいかな、と思われるのだがどうだろう。また、リンク集自身はきわめて有効でお役立ち度は高いのだが、これを「政府やNPO法人などの相談窓口を紹介するホームページ」と呼ぶのは(一般の人にわかりやすくするため、とはいえ)表現として正しいのかな、と首を傾げざるを得ない今日この頃だ。
もっとも「ホームページ」は今でこそ「ウェブサイト」と同義語で使われているが、元々は「ホーム」の「ページ」という意味。サイトのトップページに他ならない。「国民にとってはお役立ちのリンク集のホームに該当するページ」と解釈してみれば、「リンク集」という表現よりむしろ「ホームページ」の方が正しい、のかもしれない。
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