「鼻歌や口笛、口ずさみの歌で曲名が分かる!?」、アメリカで新タイプの楽曲検索サービス「Midomi」が登場
2007年02月01日 06:30
【CNET Japan】が報じたところによるとアメリカで1月26日、鼻歌を歌ったり口ずさんだり、口笛を吹いてそのメロディを登録するだけで、その楽曲を検索できるサービス【Midomi(ミドミ)】のベータ版運用が開始された。
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リリースによればこの「鼻歌検索Midomi」では、検索結果として商用で提供された楽曲だけでなく、他のユーザーが録音した楽曲も対象とされるという。利用者は検索結果のうち自分の音声とマッチする部分だけを聴くことも可能。著作権についても、同サービスを開発・提供しているMelodis側では200万以上ものデジタル楽曲のライセンスを取得。さらにこの楽曲をユーザー側が購入することもできる。また、「鼻歌検索」だけでなく任意のテキストで歌詞から検索することも可能だ。
そしてユーザーの登録によって収集された曲も1万2000曲を超える。ユーザーはずぶの素人から人気テレビ番組の出演者、プロのアーティストまでと多彩な顔ぶれ。
実際にサイトで試してみる。マイクを接続して歌を吹きかけるだけ。実際に歌わなくとも「フンフンフン♪」などのように鼻歌でも問題なし。最近フィギュアスケートの織田信成選手が用いたり某アニメのエンディング、そしてなによりフランク・シナトラで有名な「Fly me to the moon」を歌ってみた。少々声を高めにして収録したところ、一発で回答が出た。素晴らしい!(ちなみに鼻歌でもやってみたが同じ答えが出た)
今サイトの技術の要となる音声認識については、同MelodisのCEOであるKeyvan Mohajer氏は、スタンフォード大学出身で、音楽および音声認識分野の博士号を取得した人物だとのことで、技術的な裏づけの問題はなさそう。導入されている言語・音楽認識技術は、「Multimodal Adaptive Recognition System」(MARS)と呼ばれるもので、速度、テンポ、歌詞、一時停止などさまざまな要因からサンプルを認識するとのこと。素人考えではあるが、カラオケの採点機能の発展版のようなものだろうか。
日本でも一部で「鼻歌を歌って曲名を探し出すサービス、ソフト」が発売されているが、精度は今ひとつ。今回発表されたサービスMidomiは、商業・アマプロによる投稿で次々とデータが更新されるというCGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)的・Web2.0的な要素もあり、ビジネスとしてもデジタル楽曲を販売できるという点で優れている。
テレビやラジオで耳にしたりなど「どこかで聴いたことがあり、口ずさめるんだけど曲名が分からなくて」ということは多いはず。これまでは知人に直接問いかけるなり、ネット上で曲のメロディを無理やりテキストに起こして質問するしか答えを得られるチャンスは得られなかった。Midomiの精度がもう少し高くなり、データベースとしてのボリュームも大きくなれば、「この曲なんだっけ?」と頭に疑問符を浮かべることも無くなるかもしれない。
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(最終更新:2013/08/23)
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