サイバーフロントによるキッドの版権取得の件、詳細発表・「すべての権利」で『Memories Off #5 アンコール』など開発タイトルも

2007年02月03日 12:30

ゲームイメージ先に【サイバーフロント、「キッド」のゲームソフト権利を譲り受け】でお伝えした、ゲームメーカー【キッド(KID)】のゲームソフトの版権をパブリッシャーである【サイバーフロント】が取得した件について詳細が発表された。それによれば開発中のタイトルも含め全権利を取得したとのこと。

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サイバーフロントのトップページには、正式なリリースの形で次のような説明が行われている。

平素は格別のご高配を賜り有り難く厚く御礼申し上げます。

株式会社サイバーフロント(東京都品川区)は、株式会社キッド(東京都品川区)が保有していた全てのコンテンツの権利、著作権、全てのプログラムソースとオリジナル仕様の所有権、独占的使用権(制作途中物も含む)を取得いたしました。
株式会社キッドは平成18年12月6日午後5時東京地方裁判所民事第20部において破産開始決定を受け(事件番号・平成18年(フ)第23170号)、同社の破産管財人に櫻井喜久司弁護士が選任され、(株)サイバーフロントは破産管財人よりその権利の全てを取得いたしました。

なお上記取得した権利には株式会社キッドの実質的関連会社が保有していた物も含みます。

これにより株式会社キッドが開発・販売を行っていたゲームソフトやコンテンツは、株式会社サイバーフロントが全て引き継ぎ、開発・販売を行ってまいります。今後、開発・販売していく具体的なタイトル名は下記の2タイトルを予定しており、他のタイトルに関しては決定次第、発表させて頂きます。

『Memories Off #5 アンコール(PS2)』 (2007年発売予定)
『12RIVEN -the Ψcliminal of integral-(PS2)』 (2007年発売予定)


今回の発表で、当初今年中に発売が予定されていたものの先のキッドの破産によって開発すら中断された『Memories Off #5 アンコール』『12RIVEN -the Ψcliminal of integral-』(両方ともプレイステーション2用)がサイバーフロントブランドで開発・販売されることが明らかにされた。

サイバーフロントでの販売スタイルが完全に「サイバーフロントブランド」になるのか、それとも同社内で「キッドブランド」と名を残しての販売になるのかは今のところ明らかにされていない。いずれにせよ、「キッド」のタイトルが宙ぶらりんになり、二度と日の目を見ない事態だけは避けられたことになる。

「キッドは死なぬ、何度でもよみがえるさ」ではないが、同社のタイトルのファンにとっては一安心というところだろうか。


■関連記事:
【ゲームメーカーのキッド、自己破産申請との報・負債総額5億3000万円】

(最終更新:2013/08/23)

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