【更新】JASRACなど著作権関連団体が著作権の検索ポータルサイト構築へ

2007年02月26日 06:30

インターネットイメージ[YOMIURI ONLINE]などが報じたところによると、日本音楽著作権協会(JASRAC)など17の権利者団体で作る[著作権問題を考える創作者団体協議会]は、多種多彩な分野の著作物について、複数の権利者団体にまたがる作品・権利者情報をインターネットで一括検索するためのポータルサイトを新しく構築する。

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著作権のポータルサイトは【日本経団連】なども検討しているが、肝心の権利者団体のデータベースが整備されていないことから運用されていない。今回のJASRACらの「著作権検索ポータルサイト」が作られれば、さらに広い分野でのサイトを作ろうとしている日本経団連などにとってもプラスになるという。

「著作権検索ポータルサイト」に関する骨子もある程度決まっている。「著作権問題を考える創作者団体協議会」では2月27日にワーキングチームを発足、権利者団体のデータベースを整備し、2年後の運用開始を目指す。機能としては「著作物の名称は何か」「著作者はだれか」「利用許諾を得るにはどこに連絡すればよいか」「自由に利用できる条件は何か」という情報を短時間で調べられるようになるという。さらに該当著作物について、。「教育や非営利目的、障害者が著作物を利用する場合に限って自由利用できる」など利用の自由度を分野・権利者・作品ごとに掲載することもできるようになる。

「著作権は守るべし」とする団体が、その守るべき根拠となるものの情報を開示して遵守をうながすという今回の試みは、まったくもって道理が行く話。業界や対象物による著作権の概念、留意項目などの違いはあるだろうが、統一化したルールのもとに正しいデータベースの構築をし、【特許庁】のデータベースのように誰でも無料で使えるようにしてほしいものだ(特許庁のそれのように、やわな創りでは困りものだが)。

検索の具体的項目について4項目が例示されていたが、著作物を利用する大勢の立場からすれば、「著作権料をどこが管理しているか」「どのように使われるのか」という会計的な明確化もデータ化してくれるとありがたい。著作権料を支払うことを検討する際に、どこに相談すれば良いのか、どのように「有効」活用されるのかも分かれば、支払いやすくなるというものだ。

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