【更新】カネボウ、ブランド名を「クラシエ」に・社名も「クラシエHD」に変更
2007年02月28日 06:30
化粧品や食料品などのカネボウ・トリニティ・ホールディングスは2月27日、ブランド名を7月1日付けで「クラシエ(Kracie)」に変更すると発表した([発表リリース])。社名もクラシエホールディングスに変更する。変更後は馴染み深い「カネボウ」の商標や社名は、【花王(4452)】が買収しているカネボウ化粧品(化粧品事業部門)だけが使うことになる。
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リリースによるとこの「クラシエ」という名前は、グループ製品を通じて消費者の心を晴れやかにし、快適な楽しい「暮らしへ」導きたいという会社の意向を含めたものだという。
カネボウは1887年創業の老舗であるが、2004年からは産業再生機構の支援を受けねばならないほどに経営が悪化。化粧品部門は花王に売却され、本体も投資ファンド連合に売却されている。この過程で化粧品以外のブランド・社名の「カネボウ」の使用期限は2008年1月末と定められており、それまでに新しい社名・ブランド名の決定が求められていた。
新しい会社の公式サイトURLは【http://www.kracie.co.jp/】。現在暫定サイトが設置され、「暮らしへ」「くらしへ」という社名のアピールなどが行われている。
カネボウの経営再建の過程ではさまざまな不祥事も発覚し、キャッチコピーの「美しい人間生活のために」どころではないお話も露呈していた。新会社が消費者の「暮らしへ」ゆとりといやし、快適さを提供しうるものとなるのかどうかは、ひとえにこれからの一人一人の意気込みにかかっている。会社名に負けることのないよう、心がけて行動してほしいものだ。
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