GMOグループ2社が『セカンドライフ』でのクリエイター支援活動プロジェクトを始動・第一弾はビジネスプランのコンテスト

2007年02月03日 19:00

『セカンドライフ』イメージ【GMOインターネットグループ(9449)】は2月2日、多人数同時参加型ネットワークコミュニケーションゲームセカンドライフ(Second Life)において、クリエイターが活躍できるようサポートをする目的の「Second Lifeプロジェクト」を始動すると発表した(【発表リリース】)。第一弾として同社グループの【paperboy&co.】と共同でビジネスプランや制作物のコンテストを実施する。

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リリースによると今プロジェクトでは、ネットワークゲームなどの仮想空間上の活動が今後ますます広がりを見せると予想し、着目した上で、急激に世界を拡大している『Second Life』にスポットライトを当て、両社が実世界で行っている支援活動同様に起業家、エンジニア、クリエイターの支援をしていくという。

プロジェクトの第一弾として発起されたのは「Second Lifeビジネス・デザインコンテスト」。2月14日から28日までの日程で、『セカンドライフ』内にある【ペパボ島】において、「ビジネスプラン部門」、「クリエイティブ部門」の2部門で「『セカンドライフ』ならではの常識にとらわれないビジネスプラン、卓越したデザイや開発物」を募集するという。しかも優勝賞金もゲーム内通貨「リンデンダラー」で支払われる。リリース上のレートで概算すると大賞が約6万7000円(15万リンデンダラー)、副賞が約2万2000円(5万リンデンダラー)となる。

すでに【『セカンドライフ』の現状を少々まとめてみる】でも報じたが、日本国内においても【博報堂(2433)】系列の【DAC(4281)】が企業活動のサポートを行うビジネスを展開することを発表するなど、各企業や代理店などが一斉に動き始めている。アメリカやヨーロッパのような盛況ぶりを日本でも見せるかどうかはまだ分からないが、日本語版のスタート以降『セカンドライフ』界隈はビジネス方面で何かと騒がしくなるかもしれない。

元々ビジネス趣向に注力した上で運営されている『セカンドライフ』なのだから仕方ないのだが、日本の展開ではあまりにも「ビジネス、金儲け」に話が先行しているような気がしてならない。準備を整えるのは素晴らしいことではあるが、あまりにも先走りすぎて一般ユーザーが興ざめしてしまい、いざフタを空けてみたら日本人向けのエリアには代理店と企業の店舗とイベント会場しかなく、一般の人たちはまったく顔を見せないという、かつて某大手プロバイダーやゲームメーカーが展開した擬似ネットモールワールドのようなことにならないか。そんな不安が頭をよぎる。

恐らくは単なるいつもの杞憂に過ぎないのだろうが。


(最終更新:2013/08/23)

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