松井証券(8628)も2月16日から逆指値や追跡指値注文の受付開始・キャンペーンプレゼントも実施中
2007年02月15日 08:00
【松井証券(8628)】は2月13日、2月16日から逆指値や追跡指値注文の受付を開始すると正式に発表した(【発表リリース】)。これらのサービスを利用するには、「逆指値口座」の開設が必要になる(即時に開設可能、開設は無料)。
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【松井証券(8628)・イートレード証券(8701)が相次いで「逆指値注文」を導入】でも報じたように松井証券と【SBIイー・トレード証券(8701)】という二大ネット証券会社はこの2月に相次いで逆指値のシステムを導入すると発表していた。2月13日からは先行してSBIイー・トレード証券が導入を開始しており、今回松井証券もそれに続くことになる。
普段株式を売買する際の指し値注文(具体的な金額を提示しての注文)は、「より高い株価で売る」「より安い株価で買う」という、入力者の都合にできるだけ合う形でのもの。例えば「500円で売る」なら「500円、あるいはそれ以上で売る」であり、「500円で買う」なら「500円、あるいはそれ以下で買う」というものになる。500円で買いたいと指示したのに、490円で買ってしまった、ということはありえない。
今回導入が決まった「逆指し値注文」とはその逆の仕組みに近く、「この株価まで下がったら売り注文を出す」「この株価まで上がったら買い注文を出す」というように、一定条件に達したら自動的に注文を出す仕組み。先の例なら「500円以下になってしまったら(これ以上持っていてもさらに下がるかもしれない。さらなる値下がりのリスクを考えたらこの時点で売った方がよいと見なして)売る」「500円以上になったら(これ以上さらに上昇するかもしれない。順張り作戦ならこの時点で買うべきだと判断し)買う」というものだ。
この「逆指値注文」の仕組みを導入利用することで、場中に売買の指示か出せないサラリーマンなどが活用できるし、損切りラインをシステマティックに設定・実行ができるようになるということで重宝がられている。「逆指値」は【カブドットコム証券(8703)】が特許を取得しており、なかなか他の証券会社での導入が進まなかったが、同時に利用者からの要望も多く、今回それがようやく果たされたことになる。
なお「追跡指値」とは「一度注文した注文について、条件を満たした場合は自動的に訂正される注文」というもの。例えば「時価1000円で買った株で『1100円になったら売却して利益確定』と考えているが、950円以下に株価が下がったら指値の売値を変更して損切りをしてしまおう」という注文内容。設定次第では利益確定と損切りを1注文で行えるようになる。
また、開始当初においては、ネットストック・ハイスピード、およびハイスピードαには対応しないとのことなので注意が必要だ。さらに今回開設を記念し、【プレゼントキャンペーン】も実施している。
逆指値と追跡指値を上手に用いることで、不要な損失から逃れることもできるようになるだろう。ただ同時に、自動売買の注文増加で、株価の節目における注文の同時実行で値動きが激しくなる可能性も考えられる。
利用者はシステムに振り回されることなく、上手に賢く利用して利益を確定、あるいは素早く損切りしてほしいものだ。
(最終更新:2013/08/22)
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