ジェネリック医薬品でいずれも増収増益・大手3社の第3四半期出揃う
2007年02月19日 19:30
新薬特許が切れた後に作られる後発医薬品こと「ジェネリック医薬品」の日本国内大手3社の第3四半期業績が出揃い、いずれもニーズの高まりを受けて売り上げが増加、業績にもプラスに働いていることが明らかになった。
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大手3社とは【東和薬品(4553)】【沢井製薬(4555)】【大洋薬品工業】。これら3社の第3四半期業績(2006年4月から12月)の連結業績は次の通り。カッコ内は前年同期比。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | |
東和薬品 | 215.79億円(+22.2%) | 32.94億円(+104.4%) | 37.33億円(+39.7%) | 21.49億円(+218.1%) |
沢井製薬 | 263.99億円(+31.0%) | 45.76億円(+25.3%) | 43.5億円(+22.4%) | 24.06億円(-12.1%) |
大洋薬品工業 | 254.61億円(+15.9%) | 66.75億円(+15.9%) | 63.28億円(+17.7%) | - |
なお沢井製薬の純利益が前年同期比でマイナスとなっているが、これは固定資産譲受益等の特別損益によるもので、いわば会計上の問題であり、事業そのものの傾向とは無関係。
ジェネリック医薬品については医療費が安上がりですむというメリットがある一方、サポート体制や成分の点で問題を指摘する声も挙げられている。今後もさまざまな論議が交わされるだろうが、少なくとも現時点では販売をしている大手にはプラスに寄与しているようだ。これに甘んじることなく、成分の安定とサポートの充実に注力を続けて欲しいものである。
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(最終更新:2013/08/22)
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