不二家の洋菓子販売、2月中再開の可能性
2007年02月08日 08:00
【日経新聞】によると【不二家(2211)】の衛生管理問題で経営改革を助言する立場のグループとして設立された「『外部から不二家を変える』改革委員会」の田中一昭委員長(拓殖大学教授)は日経新聞記者に対し、「山崎製パンの支援を受けたことで、洋菓子販売の再開が2月中に行われることもありうる」と語った。これまで田中氏は洋菓子販売の再開について3月以降を示唆していた。
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記事によると洋菓子販売の再開にあたっては、生産工場において改善計画を創り、地元の保健所に提出し、内容を認められる必要がある。現在不二家では製造現場のマニュアルを整備中とのことだが、行政からの了解を得た上で改革委員会が首を縦に振ることにより、はじめて生産・販売の再開時期が決められる。
もっとも高いハードルと思われるのが、「行政からOKをもらえるだけのしっかりしたマニュアルが整備できるかどうか」、そして「マニュアルを正しく運用するだけのノウハウが構築できるか」の2点にある。この点において独自ではなく、【山崎製パン(2212)】からのサポートを受けることになったため、めどが立った・2月再開もありうるということなのだろう。
各種サポートを受けられるとはいえ、実際に運用をしマニュアルを守っていくのは不二家自身。新体制でしっかりとした商品衛生管理と販売体制の確立ができれば、事態発覚前から進めていた経営改革が「真の意味で」成し遂げられるに違いない。まずは不二家の明日を担うであろうマニュアルの内容に期待したいところだ。
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(最終更新:2013/08/23)
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