ゲームボーイやスーファミの書き換えシステム「ニンテンドウパワー」が2月28日で終了

2007年02月08日 19:30

ニンテンドウパワーイメージ[任天堂(7974)]は2月8日までに、スーパーファミコンやゲームボーイ向けのサービスとして展開していた【ニンテンドウパワー】を2007年2月28日付けで終了すると発表した。1997年から約10年でのサービス終了となる。

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「ニンテンドーパワー」は1997年9月末から【ローソン(2651)】の情報端末ロッピーで行われていたサービス。スーパーファミコンやゲームボーイ対応の、いにしえのソフトの再供給ルートを中古ソフトではなくメーカー主導で提供できる、安価でソフトが手に入るなど、ユーザーとメーカーの双方にメリットがあるシステムとして期待が寄せられていた。スーファミ・ゲームボーイいずれも専用のメモリカートリッジを購入し、そのカートリッジに好きなゲームを書き込んでもらい、ゲームソフトとしてプレイすることができるようになる。また、気が変わったら新しいソフトに上書きしてもらうことも可能。

ニンテンドウパワーイメージラインアップには有力メーカータイトルが(諸般の事情で)含まれなかったものの、一部新作・ニンテンドーパワー専用ソフトが発売されたり、さまざまな事情で一般販売されなかったり海外でのみ販売されたソフト、サテラビューでのみ提供されたソフトが書き換え対象として用意されるなど、それなりの魅力を持っていた。

しかし結局中古ソフトを購入した方が安上がりであることや、次世代機種の台頭などにより需要が伸びず、2002年8月末でローソン上のサービスは終了。以降現在にいたるまで任天堂の本社と各支店でのみサービスが続けられていた。今回の発表により、2月末で任天堂の本社などで行われていたサービスも終了することになる。

今や携帯ゲーム機のニンテンドーDSですらインターネット接続ができ、Wiiでは【バーチャルコンソール】という形で自宅でソフトがダウンロードする時代の今となっては、「ニンテンドーパワー」の存在意義はほぼ無くなったと言ってよいだろう。ビジネス的に成功を収めたとは言いがたく、むしろ今までサービスが継続されていた事実の方が驚きである。

とはいえ、ゲームの世界を少しでもよくしようという問題提起のもとにシステムを提供し、まがりなりにも長期間継続させてきたことは高く評価すべきであるし、この点は誰も否定できない事実に違いない。

当方(不破)といえば、こういった「面白アイテム」は大好きでサービス開始直後に専用カートリッジとガイドブックを手に入れ、色々と遊んだ経験がある。記事に掲載しているのは書庫で見つけて来た、サービス開始時に配布された遊び方マニュアル。中には色々とサービスされたゲームの説明が描かれてある。もっともこれらはPDFファイルで公式サイト上で容易に取得可能だ。

記憶にある限り、やはり値段の高さがネックで周囲にも普及しなかった気がする。当時の関係者の志が、あるいは「バーチャルコンソール」に活かされているのかもしれないことを考えると、早いところWiiを手に入れて21世紀の「ニンテンドー」の「パワー」を見たいものだ。

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