「タクシーで『おつりいいから』『足りません!』」第20回サラリーマン川柳コンクールノミネート100句発表
2007年02月06日 08:00
第一生命は2月5日、サラリーマンなどの哀愁漂う川柳を募集する「サラリーマン川柳コンクール」のノミネート作品100句を発表した(【発表ページ】)。応募作品は2万3179句におよび、ノミネート確率は0.47%という非常に高倍率なコンクールとなった。
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今回のノミネート作品100句に対して投票が3月16日まで行われ、ベスト10が5月上旬に発表されることになる。また、投票者の中から抽選で500名に前回のコンクールでの応募作品を収録した単行本「サラ川傑作選すごろく」が500人、「サラ川特製メモ帳」が1万人に当たる。
上記ページには過去の優秀作品もあわせて掲載されているが、それを見ると時代の流れがよくわかって面白い。例えば「ファジー」という言葉が流行った直後には「上ファジー 下デジタルで 我なやむ」が、携帯電話の着メロが普及しだしたころには「ゆるせない 課長と着メロ 同じだ」など、当時を思い出して吹き出してしまいかねないものもある。
今回ノミネートされた100句すべてを掲載するのは物理的にもその他の理由でも無理なので、いくつか気になるもの(当サイトの記事テーマとそれとなく関連しそうなもの)をピックアップしてみよう。
「脳年齢 年金すでに もらえます」(満33歳)
「覚えたぞ 既に機能は 次世代へ」(ITしらず)
「たまったなぁ お金じゃなくて 体脂肪」(サラ川小町)
「英会話 前は駅前 今ゲーム」(留学留年中)
「脳年齢 それより気になる 肌年齢」(家族団欒)
「病院も あったらいいな ポイント制」(溜め込みババ)
「ご飯ある?」 「ツクレバアルケド」 「ならいいです…」(腹減った)
病院のポイント制は、磁気カードによる患者の管理システムが整備されつつある昨今、たんなる笑い話ではなく、将来冗談抜きで導入するところが出てきてもおかしくないだろう。また、いくら機能を覚えてもすぐに新しい機種が出てくる携帯電話を詠んだ句などは、これから利用者がますます増えるであろう高年齢者層にどのような機種を展開するべきなのかを示唆しているような、意味のあるものとも読み取れる。
他にもイナバウアーやハンカチ王子、未履修など、実に多彩なテーマを面白おかしく描写しているサラリーマン川柳たち。どの句が優秀作として最終選考作品に選ばれるのか、結果発表が楽しみだ。
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