2007年の投資信託販売前年同月比で21.87%増・過去最高の伸び率
2007年02月08日 19:30
【日本銀行】は2月8日、2007年1月のマネーサプライ(通貨供給量)速報を発表した(【発表リリース、PDF】)。それによると、投資信託は42兆120億円となり、前月比で3.12%・前年同月比で21.87%の伸びとなり、後者においては1997年の調査開始以来最高の伸び率となった。
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投資信託の残高は1998年以降順調な伸びを示していたが2001年以降のITバブル崩壊・日本市場の低迷と共に急落。しばらく低迷を続けていたが、2005年あたりから徐々に回復。高い利回りと購入窓口の広がりによる気軽さから投資信託を買い求める人が増え、資金が増える結果となっている。
投資信託残高と郵便貯金残高の推移。絶対額ははるかに郵便貯金の方が上だが、郵便貯金がゆるやかな下降線を示しているのに対し、投資信託は日経平均の動きにほぼ連動する形で上下し、最近では上り調子にあることが分かる。
今後「2007年問題」という言葉に代表されるように、団塊世代が大量に退職して退職金を手にいれる。その退職金の資産運用先として投資信託を買う動きが広まることが予想されるため、今後ますます投資信託に資金が集結し、残高が増えることになるだろう。
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