制作記……Youtubeが出来るなら自分にも!・動画ファイルをFlash化して自分のサイトに貼り付ける

2007年01月21日 23:59

当サイトでも何度と紹介している動画投稿サイト【Youtube】のスゴいところは、投稿された動画をFlash化してタグとして提供し、ブログパーツとして使える点にある。制限さえ守ればどんな動画ファイルでも軽いFlash化してしまうことで、サイトやブログのパーツとして使えるのだ。ブログユーザーには動画ファイルの難しいアップロード設定に頭を悩ませることが無くなり、Youtube側にはアクセスとコンテンツが増えるという双方にメリットがあるWin-Winスタイル。しかしYoutubeに動画をアップロードしてそれを元にサイトに展開していると、ふと気がつくことがある。「自分のサイトに使うための動画を何で他のサイトにアップロードしなきゃならないんだ?」そこで頭に浮かぶのが「自分でFlash化して重たさを軽減し、自前でアップロードしてしまえばいいのでは」という発想。

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しかしこれが一筋縄ではいかない。当方は動画に関する知識はほとんどなく、参考になりそうなサイトも無い。そもそも動画を自前で用意して自サイト内に貼り付ける人はたいていにおいてYoutubeなどの「無料Flash化・パーツ提供サイト」を利用して、当方のように「自分でFlash化・自分のサーバに設置」という物好きなことをする人などいやしなかった。

ところが、先に簡単投稿CGI「he.cgi」でおなじみの(?)【デジモノに埋もれる日々】でまさにそのままずばりなことをやっているページを発見(【こちら】)。Wiiで閲覧できるYoututbeサイトの説明で、自前のFlashデータを他のサイトサービスを経由せず直接アップロードしていたのだ。そして思わずコメントしたところ、翌日にはそのやり方の詳細を説明する記事を掲載してくれた(【自分のページにお手製の Flash Movie (FLV) を貼り付ける方法】)。感謝感激雨あられ。

やり方の詳細は元記事をご参照いただくとして、簡単にまとめると次のようになる。

1.アップしたい動画ファイルを用意。
2.【Riva FLV Encoder2.0】でC-NETのダウンロードコーナーからツール(エンコーダー)を落としてインストール。
3. 2.のソフトを起動して動画ファイルを適切な大きさに設定した後に拡張子FLVタイプのFlash動画に変換。変換した動画をアップロード。
4.サーバー上でFLVファイルを再生させるプレイヤーとして【FLASH VIDEO PLAYER 3.2】をダウンロードし、flvplayer.swfファイルをサーバーにアップロード。
5.表示したいページのタグを、先にアップロードした動画の設定にあわせる形で書き連ねて設置。


という形になる。元記事では5.のタグ設定は相対URLで表記されていたが、当方の環境では色々面倒なことが起きそうなのでとりあえず絶対URL(http://から始まるもの)で記述。

道しるべが示されれば意外に簡単だった。とりあえず、先に【Youtubeの新しい活用法……「BubblePLY.com」で吹き出しをつけて楽しく、有益に】で使用したポン・デ・ライオンの元動画をアップロードしてみる。サイズは少々小さくしてあるし、元動画なので吹き出しもないが、あの動画がそのまま、自分のサーバーから直接リクエストされて表示されている。

さていざ技術的に可能となると、色々やってみたくなる。先のは無編集の動画だったが、今度は編集済みの動画にチャレンジ。パソコンにはじめからついているWindowsムービーメーカーでちょいちょいといじった野良猫の動画をアップロードすべく、Flash動画に換えようとしたところ……

エラーが出て先に進まない。

何度実行してもエラーが出て止まってしまう。エラーメッセージを見ても単に「不具合が生じた」としか書いていない。他の動画もあわせ、手を加えていない動画なら問題なく変換できるので、編集済み動画ファイルとエンコーダーとの相性がよくないらしい。もちろん編集済み動画ファイル(WMV形式)そのものは何の問題もなく再生できる。とりあえず頭を抱えてみた。

……。

頭を抱えていても仕方がない。恐らく加工時に修正された動画内データに、エンコーダーとぶつかるところがあるのだろう。ならば一度他の形式(AVIなど)にコンバートして、しかる後にFLV形式にエンコードすればよい、そう考えた。われながら無茶な発想。

WMVからAVIへのコンバートには【Taiaosoftのmv2avi】を用いた。これで対象動画をWMVからAVIにし、その上でエンコーダーにてFLVに……出来た。

両動画とも、一度クリックしないとアクティブにならないことや、表示させた直後はYoutubeのように代表画面が表示されるのではなく真っ黒な画面であることが問題点として残るが、こればかりは当方の手には負えそうにもない。ちなみにこちらが【同じ動画をYoutubeにアップロードした】もの。比較してみてほしい。

さて。

Youtubeにアップロードすれば出来ることを、なぜわざわざ自分のサーバーにアップロードして動画配信をする必要があるのか。色々考え、その長短所をまとめてみた。

長所短所
Youtubeなどの動画掲載サービス・自前サーバーの負担(容量・負荷)がほとんどない。
・不特定多数の第三者に見てもらえる。
・難しいことを考えずにファイルをアップロードしてタグを使うだけで動画を扱える。
・ブログだけの利用者(サーバーへのファイルアクセスが出来ない人)でも使える。
・不特定多数の第三者に見られてしまう。
・アップロードする動画に制限がある。
・サーバーがダウンしている時は再生できない。
・削除されないと100%言い切ることはできない。
・自分のあずかり知らぬところで動画再生が重たくなる。
・画質が落ちる。
自前サーバーへのアップロード・自由に管理できる。
・不特定多数の第三者に利用されることが無い。
・自分で削除しない限り(あるいはサーバー管理会社に怒られない限り)動画は削除されない。
・元動画の画質のままアップロードし再生してもらえる。
・自前サーバーの負担(容量・負荷)が大きい。
・不特定多数の人に見てもらえるチャンスがなくなる。
・それなりの環境と技術が必要。
・ファイルをFTPでアップロードできる環境が無いと利用できない。


という具合になる。一長一短でどちらが絶対に良い、というわけではないが、一つの表現手段として「自分のサーバーから直接FLV形式で軽いスタイルの動画を配信できる」というノウハウがあることは、コンテンツを作成・展開していく上では頼りになる武器となると考えている。例えば何らのイベントに取材に出かけ、動画を撮影した際に、色々な動画を元の質に近いままお見せすることができるからだ。

今回のノウハウをご提供いただいた「デジモノに埋もれる日々」でも、例えば【プレイヤーの数だけ世界がある - 「世界樹の迷宮」をプレイ】でプレイレポートとして『世界樹の迷宮』 のプレイ途中のようすを動画で紹介している。非常に訴求力の大きい記事としてつい見入ってしまうし、ネットならではの表現力だと実感できる。

あらためて「デジモノに埋もれる日々」の管理人様に謝意を表したい。それと共に、今後このノウハウをどう活かしていくか、活かせるものを創るかについて、考えねばなと思う今日この頃だ。まずは音声も撮れる、ちゃんとしたハンディビデオカメラの確保かなと考えている。


(最終更新:2013/09/13)

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