Youtubeの新しい活用法……「BubblePLY.com」で吹き出しをつけて楽しく、有益に

2007年01月06日 19:30

BubblePLY.comイメージ【Gari@Suta-Guti】にて面白い・有益なサービスが披露されていたので紹介。動画投稿サイト【Youtube】などに掲載されている動画に、自由自在にセリフの吹き出しをつけるという加工をし、新しい動画を作ってしまおうというものだ。サービスの名前は【BubblePLY.com】。直訳すると言葉どおりの「吹き出し追加」だ。

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仕組みとしてはあまり難しいものではない。製作者に指定されたYoutube動画のURLを参照して動画データを表示。その表示にあわせて、設定されている吹き出しを含む動画を重ねるよう表示させるというもの。一言で表現するなら「動画にセリフ吹き出しのセロファンをつけるサービス」というところか。かつてモノクロのテレビゲームにカラーセロファンをつけて擬似カラーにしたり、主人公の位置がテレビ画面の中央からまったく動かない二次元表示タイプのロールプレイングゲーム(初期の『ドラクエ』など)でテレビの中央部分にシールを貼り付けて主人公の装いを変えたようにして楽しむ遊び方と同じだ。

実際の操作もさほど難しくない。使いたいYoutube動画のURLを指定すると、その動画がエディタ画面内に表示される。その動画のタイムレコードに注意しながら、画面上に逐次吹き出しを入れたり、要らない吹き出しを削ればよい。

「Add Bubble」を押すと吹き出しが追加される。「パワーポイント」のように吹き出しを操作して大きさや形を調整。吹き出しはだ円の他に四角い形のも選べる。もちろん日本語も使用可能。
「Add Bubble」を押すと吹き出しが追加される。「パワーポイント」のように吹き出しを操作して大きさや形を調整。吹き出しはだ円の他に四角い形のも選べる。もちろん日本語も使用可能。

また、吹き出しの形を使わずに、よく教育番組や洋画で使われる字幕スーパーのようなスタイルを用いることもできる。各吹き出しの表示開始や終了のタイミングなどの秒単位での調整も可能だ。

字幕スーパータイプのセリフ表示を使うこともできる。
字幕スーパータイプのセリフ表示を使うこともできる。



同時に複数の吹き出しを表示させることも可能。

同時に複数の吹き出しを表示させることも可能。

調整が済んだら完成ボタン(Done Creating)を押せば作業終了。完成動画が表示され、表示をさせるためのURLと、サイトやブログ内に埋め込むためのタグが発行される。このあたりの操作は動画投稿サイトの投稿時のものと同じだ。

吹き出しつき動画完成。上部に直接表示のURLが、下に組み込みパーツ用のタグが発行される。
吹き出しつき動画完成。上部に直接表示のURLが、下に組み込みパーツ用のタグが発行される。

今回は当方(不破)が直接撮影した動画(デジカメの付属機能なので荒め・音声ナシなのはご了承あれ)をYoutubeに投稿し(【元の動画】)、その上で今サービスを使って吹き出し追加のものを作成した(【今回作成した吹き出しつき動画】)。作業は30分程度で済み、タイムレコードの操作にやや難儀したものの、説明ページをじっくりと読むことなく挫折せずに完成させることができた。作業難易度はきわめて低いといえよう。

今回の事例はあくまでもサンプルということで、商品説明用動画のような形になってしまったが、さまざまな利用方法が想定できる。たとえば雑誌の投稿ページによくあるコーナーのように「動画を一つ提示しておいて、それに自由に吹き出しを追加し、どれだけ面白いものができるのかを競う」遊びが考えられる。逆に台詞回しを決めておいてそのセリフにマッチする動画を探してみるというのもありだろう。

また今回の「ポンデライオンプロジェクターの紹介デモ」のように、商品の紹介を音声だけでなく吹き出しで行うような「実用デモ」の作成や、自己紹介・ニュース・講習などの実演動画に、分かりやすくするための字幕や吹き出しをつけるのにも活用できる。

さらに今サービスではYoutubeだけでなくGoogleVideoやmyspace、metacafeなど多数の動画投稿サイトの動画に対応しているのが強みといえる。実際のところオーバーレイ処理をして自前のサーバーから出しているだけなのだから、どこの動画投稿サイトの動画でも(タイミング調整などをするだけで)出来るのは当然なのではあるが。

恐らくは、シリアスな動画に笑える吹き出しをつけて面白おかしなシーンを演出するという遊びが流行ることだろう。似たような遊びはプレイステーションポータブルで『ちょっとショット』などが「提案」している。パソコン上でなら共有できるしブログにも貼り付けることができるし、すぐに他人に教えることも可能なので、アイディア次第では実に多種多彩な趣向が実現できるはずだ。

しかしその一方で、今回サンプルとして製作した「真面目な用途」にも十分に使える実用的なサービスにも活用できる。その意味でも今サービスは十分注目に値するのではないかと当方は考えている。


(最終更新:2013/09/14)

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