薬の苦味を和らげる「T・Kシロップ」を試食
2007年01月08日 19:30
先に【「苦い薬もこれなら」薬の苦味を和らげる子ども向けシロップ】で紹介した、薬の苦味を黒蜜の甘さで包み込んで和らげ、特に子どもが嫌う薬の苦さを抑える粉薬服用補助食品【T・Kシロップ】。こちらのサンプルが届いたので早速試食してみた。
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「T・Kシロップ」試供品セット
きなこは本来別売り
パンフレットは公式サイトで
ダウンロード可能
詳細は先の記事にもあるが「T・Kシロップ」は、薬の苦味を和らげるために日本料理店の店主が考え出した、黒蜜シロップ。なぜTKなのかはどこにも説明がないが、恐らく開発者高村宏樹氏の名前からつけられたのだろう。
苦い粉薬を嫌う子どもだけでなく、漢方薬の味が苦手で長続きしない人、さらに経腸栄養剤を続けて服用したいけど味がちょっと、というお年寄りの方にもお勧めなのだという。また、材料はショ糖・水・キャラメル・香料のみで薬ではなく、あくまでも食品とのこと。「余った場合はおやつとしても使えます」という説明にもあるように、粉薬との併用シロップではあるものの、純粋なシロップとしても使えるわけだ。
パンフレット(公式サイトにもPDFファイルで公開中)に記載されている利用方法は大きく三通り。
「粉薬と共にきなこ(あるいはココア)を混ぜてT・Kシロップを少しずつ加えてとろとろにし、混ぜ合わせれば完成。そのままでも、アイスやパンにかけて食べてもOK」
「経腸栄養剤にT・Kシロップを少しずつ入れていき混ぜた上で服用。ゼラチンを加えて冷蔵庫で冷やし、デザートとして食するのもあり」
「漢方薬にT・Kシロップを混ぜながら固め、別口でつくったきなことT・Kシロップの混ぜ物を加えて水で飲み込む。あるいはアイスクリームと一緒に食べる」
なぜきなこやココアを使うかというと、T・Kシロップだけでは苦味が強く残る薬もあるからだ。きなこなどの粒子が薬の苦味を包み込んでくれるとのこと。さらにきなこには整腸作用があるため便秘や下痢などの副作用の改善が期待でき、ココアには精神安定作用の期待もできるという。
さて。早速同封されているきなこをT・Kシロップと混ぜてみた。
T・Kシロップときなこ、そして粉薬を混ぜてみる。どろりとした形状のものが出来上がる。ゆるく溶けたチョコレートのような感じだ。パンに塗ってみたが、少々薄めなので傾け方を間違えると端から流れてしまう。
T・Kシロップそのものは黒い、ややどろどろした液体。これにきなこをまぜるとチョコレート色になる。そして服用の仕方の一つとしてパンに塗って食べてみた。
味は(きなこやT・Kシロップの分量の差異があるのだろうが)やはり黒糖のインパクトが強く、特徴ある甘味が口いっぱいに広がった。薬の苦味は確かにかなり薄まった気がする。これなら口の中でじわっと浸透して言葉どおり「苦虫をかみつぶしたような顔をしてしまう」苦さは抑えることができるだろう。
パンフレットにもあるように「苦いから薬飲まない」とだだをこねる子どもがいる場合や、漢方薬を続けたいけど苦味が何とかならないか、と思っている人は一度試してみてはいかがだろうか。
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