SBI(8473)、がん治療薬などのバイオ医薬品開発に参入

2007年01月31日 06:30

お薬イメージ【SBI(8473)】は1月30日、同社の子会社であるSBIバイオテックを経由して日米中三か国のバイオベンチャーと提携、がん治療などの医薬品開発事業を始めることを発表した(発表リリース)。

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SBIは元々金融関係事業をメインとするグループ会社で医薬品関連、バイオ関連の経験もノウハウもほとんどないため、バイオテック社には社長に東京大学名誉教授で【アステラス製薬(4503)】の社外取締役でもある新井賢一氏を迎える。東大医科学研究所の前所長で、細胞の働きや遺伝を研究する分子生物学の第一人者。提携を結ぶのはアメリカの【ODC Therapy,Inc.】、中国の長春華普生物技術有限公司、日本の【ギンコバイオメディカル研究所】。それぞれバイオベンチャー、特にがん治療薬方面に長けた実績を持っている。

SBIバイオテックではこれらの提携会社から複数の権利を買い取ることで、「開発途上の医薬品ラインが失敗に終わって会社の事業が立ち行かなくなった」という医薬品関連のベンチャー企業にありがちなリスクを軽減する。

中高年齢層の死亡原因として心臓病や脳卒中を抜いてトップにあげられているのが「がん」。そのがんの治療薬開発を目指すために、資金を投入して新会社を設立するあたり、SBIバイオテックの会長に就任している北尾吉孝氏(SBIのCEO)の目ざとさが見て取れよう。

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