【ヤフーオークション内の官公庁オークションコーナー】では、以前から税金の滞納者から差し押さえた財産を公売の形で販売している。しかし今回の和歌山県のように、もともとの公有財産をヤフーオークションで売却するのは今回が初めて。また今回の入札には和歌山県だけでなく山口県や徳島県など10の自治体が参加する予定とのこと。

官公庁オークション内の手続き別一覧ボタン(右)。
25日から運用が開始される今回の公有財産売却は
まだ選択できない状態。

オークション対象となる不動産はいずれも数千万円の高額な「商品」ではあるが、オークション品なだけに不動産業者から購入する場合と比べて割安になる可能性が高い。また、自治体側にしても売れ残る物件が減るだけでなく、高値で落札されることにより収益増が見込めるなどメリットも多い。なおヤフー側には落札額の3％が手数料として入る。不動産は短歌が高いだけにヤフーの「実入り」も大きい。

すでに差し押さえ財産で選り取りみどりな官公庁オークションを見てみると、(その性質上)比較的高価な商品が多い。しかも一般販売より安値で落札されているものがあちこちで見受けられ、「意外なお買い得商品」を見つけられるかもしれないという期待にかられる(例えば【高級そうな座卓が610円で落札されていた】)。

「差し押さえた不動産」の場合には所有権や立ち退きの問題など厄介ごとをもかかえる可能性があるため、ちゅうちょしてしまう場合もある。しかし今回入札される不動産は、公有財産であるためそのような心配もない。物件の質にもよるが不動産業者をはじめ、多くの購入希望者が見込めることだろう。