老若男女を問わず気軽に、ワープロを打つ感覚でインターネット上に自己表現ができるブログ(ウェブログ、元々はインターネット上の文字列の意味)は、そのまま世論や世間一般での流行をもっとも素早く反映するメディアだといえる。

そのブログをメインに検索し、検索キーワードに関する情報を収集しているテクノラティの検索において、任意キーワードのヒット数推移が確認できるのは非常に興味深い。なぜならこのデータは「社会全体、世間一般にどれだけ話題性の高いものとして認識されているか」という問いへの回答としてもっとも近いものと推測されるからだ。

具体的な機能としては調べたいキーワードを入力して対象期間を選ぶ。すると、その期間内に書かれたブログの中から対象キーワードを含む記事の数をグラフで表示する。意図的な改ざん(例えば無料開設サービスを利用してスパム的な量産コピーブログを作る)がない限り、この数字は話題の度合ということになる。グラフの長さが長いほど、その時期においてそのキーワードは多くのブログに掲載され、それはそれだけ多くの人に語られたということになる。

例として「不二家」というキーワードを用いてみる。クリスマス商戦にケーキ関連で少々話題に登り、例の問題が発覚した今年一月の上旬から急激に登場頻度が高くなっているのが分かる。

ブログは元々世間一般の日常生活に関することがらが書かれた日記的性質が強いもの。ブログ内で語られることは、その時期に世間一般でも気になるものとして話題に登っていると考えられる。

テクノラティではこのグラフをタグでブログパーツの形で提供し、ブログに貼り付けられるようにしている。

ブログ界隈、ひいては世間一般において、調べたいキーワードがどれだけ語られ、話題に登り、気になる対象になっているか。そんな雑学的な疑問が浮かんだとき、この機能はきわめて役立つことだろう。また、特定商品の動向をネット上から推測したい時にも役立つはずだ。