総務省、「あるある」で関西テレビ調査へ

2007年01月21日 08:00

納豆イメージ先に【納豆のダイエット効力、実は「無い無い」! 関西テレビ放送が「あるある大辞典II」のデータ捏造を発表、謝罪】で報じたように、テレビ番組「あるある大辞典II」において納豆ダイエットに関する放送の中で複数のデータがねつ造されていたなどの問題について、【総務省】は1月20日、週明け月曜から【関西テレビ】に対して事実確認を調査する方針を明らかにした(【参照:Mainichi INTERACTIVE】)。放送法にある「報道は事実をまげない」という文言に反するとし、総務省では調査の結果を受けてから、関西テレビに厳重処罰・再発防止に向けた体制作りを求める行政指導を行う見通しだという。

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今件は1月7日の午後9時から放送された「発掘!あるある大事典II」において、納豆を食べることでダイエットができるという内容のもの。しかし1月20日社長らが記者会見を行い、紹介されたデータや実験結果は架空のものであることを発表、謝罪している(発表リリース)。

今回の報道内容は総務省幹部が明らかにしたもので、放送法による「テレビ局などが放送内容に真実でない事項を見つけた場合には、訂正または取り消しの放送をしなければならない」という規定には、権利侵害をしたわけではないから該当しないだろうとも述べているとのこと。

大手テレビ局による「問題」ということだけでなく、身近な食材「納豆」が一斉に商品棚から消える社会現象を引き起こした要件であっただけに各大手新聞社も一斉に次々と続報を報じている。第一報が報じられた20日夜から21日朝方までの間に、今回参考にしたMainichi INTERACTIVEだけでも

・消費者の反発、納豆メーカーからは怒りの声。【おかめ納豆のタカノフーズ】では全国紙にお詫び広告。
・関西テレビ社長は当初「事実と異なる部分があった」とだけ述べ「ねつ造」とは認めなかった。記者団からツッコミが入りまくってようやく認めた。週刊誌から取材を受けたのが今回の発覚のきっかけ。
・出演した教授らは「事前に放送内容は知らされていなかった」「こんな問題があるのなら今後は出演できない」
・直接制作した【日本テレワーク】では2年前にも実験結果をねつ造して放送が打ち切りに(テレビ東京の「教えて! ウルトラ実験隊」。2005年1月25日に放送された花粉症対策の問題)。今件では孫請けさせた複数のプロダクションのうち1社が問題を起こした。


などの記事が速報の形で次々と掲載されている。また他紙によると記者会見の中では「プロダクションスタッフがアメリカ取材に行ったがかんばしい結果が得られなかったのであせったあまりにデータをねつ造したのではないか」というコメントが関西テレビ側からされたとの話もある。

納豆が体に良いことは既知の事実であるし、ダイエットに効果的という説も以前から言われている話。とはいえ今回のような「顔に泥を塗ってしまう」行為で、世間一般からそれらの効果が否定されたり、さらには納豆そのもののイメージがダウンしてしまう可能性も否定できない。誠に残念なのと同時に、「常にメディアが、マスコミがと胸を張っている放送局によってこんなことが行われるとは」という思いもわきあがる。

「狼少年」の話のようにならないことを祈ろう。

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