納豆のダイエット効力、実は「無い無い」! 関西テレビ放送が「あるある大辞典II」のデータ捏造を発表、謝罪
2007年01月20日 23:59
関西テレビ放送は1月20日、先に人気解説番組「あるある大辞典II」で紹介した、「納豆を食べてダイエットをする方法」について、紹介されたデータや実験結果は架空のものであることを発表、社長らが謝罪した(発表リリース>)。
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今件は1月7日の午後9時から放送された「発掘!あるある大事典II」において、納豆を食べることでダイエットができるという内容のもの。放送直後から納豆が言葉どおり「飛ぶように」売れ、あらゆる販売店から納豆の姿が消えた。「放送によって納豆の需要が急激に伸び、入荷が難しくなっております」などと掲載したプレートが、空の棚にむなしく飾られているという状況があちこちで見受けられたり、類似商品として豆腐の需要の拡大も見受けられたほど。
今日発表されたリリースによれば、今回の「納豆ダイエット効果」について、
1.被験者がやせたことを示す写真は別人のもの。
2.テンプル大学アーサー・ショーツ教授が登場し納豆の効用を説明したがそのような発言は無かった。
3.番組内で表示した被験者らのコレステロール値、中性脂肪値、血糖値は、実は測定していなかった。
4.「ミニ実験」として納豆の食べ方を変えた実験をしたと放送したが、比較結果は架空のものだった。
5.被験者によるDHEAの測定値表示があったが、採血はしたものの検査はしておらず、数字は架空のものだった。また、「DHEA分泌は加齢とともに低下する」を示すグラフは無許可で引用した。
つまり、番組内で紹介された「納豆はダイエットに効果絶大」「DHEAも増やす」という実験結果は「でっち上げ」ということになる。
今件を受けて、明日1月21日の「あるある大辞典」は放送を休止するとのこと。
今放送については、身近にある安価な食材ということもあり、直後からかつての「寒天」「ココア」同様に大ブームを巻き起こした。しかしそれと同時にその放送内容について疑問視する意見も多く、ネット上では賛否両論が湧き上がっていたのも事実。
好き嫌いは別として、納豆が安価で体に良い食材なことに違いは無い。今回のような「間違って」では無く「意図的に」虚偽な話を展開し、結果としてよくないイメージがつけられてしまうことはきわめて残念。また、メディアとしてやってはいけないことをしたことも責任は大きい。
なぜこのようなことをしたのかについての説明をすると共に、製作関係スタッフは猛省し、今件で一番売れてブームの象徴にもなった【おかめ納豆】など、迷惑をこうむるであろう人や団体に頭を下げるべきだろう。
※リリースには無いが記者会見によれば、「納豆にダイエット効果があるという学説があるのは事実」ともコメントしているという(【参照:NIKKEI NeT】)。
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