米原子力空母ロナルド・レーガン、太平洋へ一時的に展開・横須賀へ寄航も!?
2007年01月13日 09:00
【NAVY Times】が報じたところによると、アメリカ国防総省の海軍作戦部に近い筋の話として、アメリカの原子力空母ロナルド・レーガン(USS Ronald Reagan、CVN-76)が数週間以内に太平洋に展開することになった。神奈川県の横須賀基地を母港とするキティーフォークが修理・メンテナンスを受けている間、その代わりに警戒活動につくことになる。どの機動部隊で運用されるかは不明。
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すでにアメリカ海軍は中東地域での大規模な作戦行動および示威行動のために、複数の空母を同地域に派遣する計画を実行中。2006年11月からアフガニスタンで空爆任務についているドワイト・D・アイゼンハワー(USS Dwight D. Eisenhower、CVN-69)に続き、ジョン・C・ステニス(USS John C. Stennis、CVN-74)が今月中にも同海域に向けて行動を開始する予定。今回のロナルド・レーガンの太平洋海域への展開も、この中東地域への増派に絡む「玉突き的な」配備の可能性が高い。
中東地域に2隻の空母を派遣することについて国防総省側では「(新たに派遣する空母が)直接作戦行動や、イラクへの2万人の増派と関係しているわけではない。しかし2隻の空母の存在は、アメリカ軍の”本気度”を示す一つの手段でもある」とコメントしている。一方空母ロナルド・レーガンについて、キティーフォークの代わりを果たす期間は典型的な作戦行動期間である半年以上にはならないだろうとも述べている。
そもそもキティーフォークはアメリカ本土以外を母港とする唯一のアメリカ海軍空母で、老朽化が進んでいる同艦の後継には通常動力空母・原子力空母のいずれが配備されるかで、大きな話題を呼んでいる。一部報道ではニミッツ級原子力空母ジョージ・ワシントンが配備されるとの話もある。今回のロナルド・レーガンの一時的派遣が、横須賀を仮の母港とするのかもどうかあわせ、注目されるのは間違いないだろう。
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