「球場ならぬ窮状の“火消し役”」……銚子電鉄サポーターズ正式発表・千葉ロッテマリーンズの小林雅英投手も特別サポーターとして参加

2007年01月11日 12:30

銚子電鉄イメージ先の【銚子電鉄支援ボランティア団体「銚電サポーターズ」発足へ】にもあるように、【銚子電鉄】の状況を救うために設立されるとNHKなどが報じた「銚子電鉄サポーターズ」について1月10日、同社が展開している【銚子電鉄の日記帳】において、設立発表などの報告が行われた。

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同サイトによると、1月10日に【銚子商工会議所青年部】の有志らが記者会見を行い、寄付金の受け皿団体「銚子電鉄サポーターズ」を設立、1月14日には犬吠駅で発足式を開くという。また、この団体の第一号会員には地元のプロ野球球団である【千葉ロッテマリーンズ】の小林雅英投手が就任する(【発表リリース】)。いわく「球場ならぬ窮状の“火消し役”」とのこと。

「銚子電鉄サポーターズ」の概略は次の通りと上記「銚子電鉄の日記帳」では語られている。

①安全対策サポート……安全対策工事に必要な基金を募集して、工事費の支援を行う。
②観光支援サポート……銚子電鉄の利用者への地元からのおもてなし支援。
③ボランティアサポート……ボランティアの相談や、企画・実施の支援。


また「銚子電鉄サポーターズ」のブログが展開されるという話もあるが、10日に出されたというリリースもあわせ、現在のところその場所は明らかになっていない。【日刊スポーツ】などによれば、14日に開設予定の口座に1口1000円以上の会費を振り込むと団体の会員に登録。会費は運営資金をのぞいて銚子電鉄側に寄付され、【国土交通省】が事業改善命令で指摘した枕木の交換や踏み切り設備などの改修費用にあてられるという。

前社長の着服や放漫(というより自分の会社への利益横流し)経営で短期・中長期的共に経営が厳しい状態におかれている銚子電鉄。今回設立された「銚子電鉄サポーターズ」の活動は、単に寄付金を集めて短期的な経営危機から脱出するためだけでなく、抜本的な経営改善につながる打開策を見出すような必要がある。そのためには現状の改善だけでなく、他の私鉄での成功事例を国内外問わず調査分析し、前社長が大義名分に使った「がわモノ作り」にこだわる改革ではなく、銚子電鉄に合った具体策を考えねばならない。

そこまでしてこそ、本当の意味での「サポーターズ」といえるのだろう。


■関連記事:
【「ぬれ煎餅」銚子電鉄に業務改善命令、経営難の原因を探る】

(最終更新:2013/08/29)

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