NTTドコモ(9437)、日本テレビ(9404)の株式を3.0%取得・「ワンセグ」のサービス拡充を狙う
2007年01月05日 06:30
【NTTドコモ(9437)】は1月4日、【日本テレビ(9404)】の株式の3.0%・76万0500株を取得したと発表した(【発表リリース】)。取得金額は約130億円。ドコモが地上波のテレビ局に出資するのは、【フジテレビ(4676)】に続いて2社目となる。
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ドコモでは今回の株式取得で、地上デジタルテレビ携帯・移動体向けサービス「ワンセグ」対応端末の販売を促進する狙いがある。また、通信と放送の融合に向けた戦略を加速することにもなる。
すでにドコモは2006年2月に業務提携を結び、互いに50億円ずつを出し合いワンセグなどに映像作品を提供することを視野にいれた、テレビ番組などの優良なコンテンツへの投資および製作を行う有限責任事業組合を設立している(【発表リリース】)。今回の株式保有で、さらに両社の関係は密接なものになる。
「それほどまでにワンセグが注目されているというけれど」と頭にはてなマークを浮かべる人も多いはず。ワンセグとは地上デジタル放送の一つで、簡単にまとめると「移動中の携帯端末でテレビを見るためのもの(システム)」。放送用のチャンネル(セグメント)のうち1つを使っているため「ワンセグ」と呼ばれている。映像と共にさまざまな付随データを同時に用いることができ、携帯でも映像と共に各種関連情報(音楽番組なら流れている曲の歌手や販売データや字幕など)を提供するサービスを構築できる(現在のワンセグ機能搭載携帯の一覧は【こちら(デジタルアリーナ)を参照のこと】)。
ワンセグ携帯を普及促進させたいドコモと、コンテンツの価値を高めたいテレビ局。両社にとって互いに益のある今回のような提携は、今後ますます加速することだろう。それに伴いワンセグ機能搭載の携帯で、色々なサービスが生まれるに違いない。
また、ドコモをはじめとする携帯本体販売各社には、ワンセグ使用で一番の問題点とされているバッテリーの消費問題を解決する方策を早急に検討し、具体化する必要があるだろう。
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