【更新】「あるある大事典II」でスポンサーの花王(4452)が降板、番組の打ち切りの可能性も

2007年01月23日 09:00

時節イメージ[産経新聞]などが報じたところによると、先に【納豆のダイエット効力、実は「無い無い」! 関西テレビ放送が「あるある大辞典II」のデータ捏造を発表、謝罪】でも報じたように「発掘! あるある大事典II」で「納豆がダイエットに効果がある」とする回において事実と異なる内容を多数・意図的に盛り込んでいた件で、番組を単独で提供していたスポンサーである【花王(4452)】がスポンサーから降りることを明らかにした。今後新しいスポンサーが見つからなければコマーシャル無しで放送しなければならず、事実上番組は打ち切られる可能性が高くなった。

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これは1月7日に放送された回がきっかけ。納豆を食べることでダイエットができるという内容において、架空のデータを紹介したり、専門家の発言を勝手に創り上げるなど、その回の主旨である「納豆はダイエットに良い」とする結論を出すため、さまざまな事実と違う内容が盛り込まれていた。「あるある」は花王が単独で提供してきた番組だが、「信頼性を期待していたのに、このようなことになって非常に遺憾だ」とし、1月22日にスポンサーから降りることを決めたという(公式サイト上の発表は無し)。

今件について放送を行った【関西テレビ】では、今後の予定は現時点では決まっていないとすると共に、新しいスポンサーが決まっていないことを明らかにしている。ゴールデンタイムの放送枠なだけに、スポンサー無しで1時間近くもの番組を構成するわけにもいかず、新しいスポンサーが見つからなければ番組そのものが打ち切られる可能性はきわめて高い。

納豆そのものが健康によい食品であるだけに、今回の「納豆効果偽装事件」で納豆のイメージダウンにつながると関係各所に波紋が広がっている。また、放送業界を統括する【総務省】でも(納豆の健康効果云々ではなく)意図的に虚実をもって番組を構成し、社会に大きな影響を与えたとして、重大な関心を寄せている。

関西テレビ側では納豆の回以外についても似たような話がないかどうか検証を行うとしているが、このままでは「あるある大事典II」が放送を継続する可能性はそれほど高くないといえよう。また、場合によっては、類似の「科学的探求番組」への信頼失墜にもなりかねない。今はただ、さらなるデータの書き換えが「あるある」などということのないように祈るしかあるまい。


■関連記事:
【総務省、「あるある」で関西テレビ調査へ】
【納豆のダイエット効力、実は「無い無い」! 関西テレビ放送が「あるある大辞典II」のデータ捏造を発表、謝罪】


(最終更新:2013/09/13)

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