関西テレビ、「あるある大事典II」打ち切りを正式発表・志村けん氏も遺憾の意を表明

2007年01月23日 19:30

時節イメージ先に【「あるある大事典II」でスポンサーの花王(4452)が降板、番組の打ち切りの可能性も】でも報じたように実際には計測されていないデータを実証データとして提示し「納豆がダイエットに効果的である」などという番組を構成したとして問題視されている【関西テレビ】の解説番組「発掘!あるある大事典II」(現在公式サイトは閉鎖中)について関西テレビは1月23日、今番組打ち切ることを正式に発表した(【発表リリース】)。また、1月21日の放送は中止され後番組の「スタ☆メン」が枠を拡大して放送されたが、1月28日も同様の措置がとられるという。

スポンサードリンク

リリースの内容は次の通り。

視聴者の皆様へ
関西テレビ放送
「発掘!あるある大事典II」の打ち切りについて

関西テレビは1月7日放送「発掘!あるある大事典II」での今回の事態を重く受け止め、この番組の放送を打ち切ることを決定いたしました。視聴者の皆様、ならびに関係者の皆様方の信頼を裏切ることとなり、深く反省し、お詫びいたします。
すでに社内の対策本部において調査を進めておりますが、現在、人選を急いでいる第三者の方々による調査委員会を一刻も早く立ち上げ、今回の事態を惹起した原因を究明するとともに再発防止と信頼回復に向けて全力で取り組む所存です。

(なお、1月28日(日)は「スタ☆メン」を枠拡大して21:00~23:09でお送りします。)


また、これにあわせ「視聴者に新たな誤解と混乱を与える可能性が高い」とし、公式サイトの休止を行う(【発表リリース】)と共に、【有料携帯サイトのサービスも1月末日で終了】し、1月分の会費の返却も行うと発表した。

さらに今件の責任をとる形で、役員5人の報酬カットや降格、部署転換、社員6人の解職や譴責(けんせき。懲戒処分として書面による通告とともに始末書の提出を強制するもの)も行うと発表した(【発表リリース】)。

今件については放送事業を統括する【総務省】も重大な関心を寄せており、今後内外の調査が進むと共に、新たな事実や状況の進展が見られることだろう。まさに「あるある大事典」ではなく「無い無い大事典」だったわけである。

放送業界として一番してはいけないことをしてしまい、それが発覚したという意味では、昨今の【不二家】が食品業界として一番やってはいけない「衛生管理の不行き届き」をしたというものに構図が似ているともいえる。締め切りや営業成績など、短期的な目標に捕らわれて本髄にあるべきものから目をそらしてしまうと、いつの間にか足元を踏み外してしまう、ということなのかもしれない。

今件について出演者の一人である【志村けん氏は自身のブログ】の中で、「今回あるある大辞典の件で各方面に迷惑掛けてしまいすいませんでした」と謝罪すると共に、残念であると述べると共に「これからは本業のコント、笑いを一生懸命やって行きます」と今後の意気込みを語っている。文面の端々からは悔しさと口惜しさがにじみ出てきそうな雰囲気すら感じられる。関与したスタッフは全員、声を出して志村氏の今日付けの文面を読み、頭を下げるべきだろう。


■関連記事:
【総務省、「あるある」で関西テレビ調査へ】
【納豆のダイエット効力、実は「無い無い」! 関西テレビ放送が「あるある大辞典II」のデータ捏造を発表、謝罪】


(最終更新:2013/08/23)

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ