DS売れまくりでまた上方修正・さらに増配……任天堂、2007年3月期の業績予想を上方修正
2007年01月10日 20:30
【任天堂(7974)】は1月9日、2007年3月期の業績予想修正を発表した(【発表リリース、PDF】)。それによると前回予想と比較して売上高は+21.6%の9000億円、経常利益は+23.5%の2100億円、純利益は+20.0%の1200億円となり、一株あたりの予想純利益は938円16銭となった(連結業績)。上方修正の理由についてリリースでは「携帯型ゲーム機ニンテンドーDSの本体及び対応ソフトの売上が全世界で好調に推移していることに加え、その他製品の売上も順調であるため」としている。
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任天堂は前回発表、さらに前々回発表においても業績予想の上方修正を行っており、主力商品のセールスをはじめ事業が堅調に推移していることがうかがえる。2006年5月25日に発表された最初の2007年3月期の連結業績予想では、売上高が6000億円、経常利益が1100億円、当期純利益が650億円と予想しており(【関連リリース、PDF】)、それと比較するとそれぞれ売上高で+50.0%、経常利益で+90.9%、純利益で+84.6%の伸びとなる。
また今回の業績予想上方修正にあわせ、配当も期末配当を前回予想の330円から410円に、年間配当を480円(昨年度期は年390円)と修正した(【発表リリース、PDF】)。
今回の業績予想の修正にあわせ、ゲーム機やソフトの今年度販売数量に関する予想も修正されている。特に気になるハードとしては、今回の上方修正にもっとも貢献したDS・DS Liteは前回予想の2000万台から2300万台へ、ソフトは8200万本から1億本に修正。Wiiはハードは600万台と変わらずだがソフトは1700万本から2100万本に上方修正している。
1月10日の任天堂の株価。
後場寄り付きから大きく上げ
発表の14時でやや下げている。
今回の業績予想修正の発表は14時に行われたが、任天堂の株価は前場こそ軟調だったものの後場はいきなり特買気配でスタート。窓を開ける形で高値で寄り付き、決算発表時にやや下げたもののその後も前日比プラスで推移し、2万9000円で場を引けた。
先日3万円台をつけた任天堂だが、天井感からか現在のところその3万円を天井とする形で推移している。今回の業績上方修正発表をさらなる発展のきざしと見るのか、それとも天井と見るのか、それぞれの投資家の人数で株価も上ぶれするのか下落するかが決まるだろう。
また現在の株価でも、1単元あたりの価格が高いことが指摘されているには変わりない。一部で報じられたようにそう遠くない将来、株価の分割か単元の引き下げが行われる可能性が無いともいえない。
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