飲んでパシャリ! カプセル型内視鏡をオリンパス子会社が承認申請、2008年にも販売開始か

2007年01月18日 12:30

カプセル型内視鏡・オリンパスイメージ【NIKKEi NeT】は1月17日、【オリンパス(7733)】の子会社であるオリンパスメディカルシステムズが、薬の錠剤のように水と一緒に飲み込んで使う日本国内では初のカプセル型内視鏡の製造販売承認を【厚生労働省】に申請したと報じた。当初は2006年末までに行われる予定だったが多少ずれ込んだもよう。早ければ2008年にも承認を取得し、病院向けに販売できるとのこと。

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カプセル型内視鏡・オリンパスイメージこのカプセル型内視鏡は先に【飲んで使うカプセル型内視鏡をオリンパス(7733)子会社が承認申請へ】でも報じたが、胃カメラなどの従来のチューブ型の内視鏡が届きにくい小腸なども検査できる画期的な医療機器。長さ2.6センチ、幅1.1センチのプラスチック製カプセルに、CCD(電荷結合素子)カメラと照明用の発光ダイオード(LED)、無線送信装置を内蔵している。治験者が飲み込むことでこのカプセルが体内をゆっくりと進み、チューブ型の内視鏡が届きにくい、あるいは届かない小腸などを映像で調べることができる。現在の機能では画像を送る機能はあるものの、無線による操作は不可能。

この「カプセル型内視鏡」は2004年から日本・アメリカ・ヨーロッパで臨床試験を実施し、2005年10月にはすでにヨーロッパで発売。今年10月にはアメリカのFDA(アメリカ食品医療局)に承認の申請をしている。

口から体内に異物を入れられることに強い拒否反応を示す体質(含む当方)だと、胃カメラはそれこそ「悶絶するほど苦しい」ものであり、精神的・肉体的プレッシャーが大きい。診察そのもののハードルも高いし、子どもなどの診察では難儀させられることだろう。今回「カプセル型内視鏡」が【2004年の正式発表】から3年を経てようやく承認申請の手続きが済んだことになるわけだが、申請が通って正式採用されれば、胃カメラは苦手としていた患者にとって救いの女神になることだろう。


(最終更新:2013/08/23)

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