「あるある」98年にレタスでも改ざん・実験の教授が証言
2007年01月29日 08:30
【NIKKEI NeT】などが報じたところによれば、先に【関西テレビ、「あるある大事典II」打ち切りを正式発表・志村けん氏も遺憾の意を表明】でも報じた関西テレビの情報番組「発掘!あるある大事典2」のデータ改ざん事件について、同番組の前身にあたる「発掘!あるある大事典」でも同様の実験結果を無理に強調する放送を作成・放映していたことが明らかになった。当該の大学教授などの証言で明らかになった。
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これは1998年10月25日に放送された、「徹底検証・快眠のための(秘)テク」と銘打った放送回のもの。レタスを食べると眠りやすくなるという、レタスの催眠効果に関する放送が行われた。しかし千葉科学大の長村洋一教授(健康食品学)などの話によれば、マウス実験の結果レタスの汁を与えても与えなくともほとんどマウスに変化は見られなかったのに、放送では一時的にかごのスミでおとなしくしているマウスの姿を流し「眠ってしまった」と説明、レタスの睡眠効果を強調した。さらに実験に関わっていなかった実践女子大(食品学)の田島真教授の「特定の成分には即効性がある」というコメントをつけて、催眠効果があったように編集したという。
現在関西テレビでは調査中であるとし、個別の事案には現時点では答えられないと返答しているとのこと。今件の流れを受けて大手書店では、「あるある大事典」関連のガイドブックを店頭から撤去する動きもあるという。また、作成した【日本テレワーク】は元々フジテレビの社員たちが独立して設立した会社でもあり、社外取締役に複数の【フジテレビ(4676)】やディノス(フジテレビ関連会社)上級役員などの関係者がいたことから、放送したフジテレビ自身の責任も問う動きが出ている。
「レタスに催眠効果がある」かどうかについては未知数であるが、今回のようなことが行われると「レタスに催眠効果などあるわけないじゃん」と否定する意見がまかり通ってしまう。先の「納豆」の件とあわせ、視聴率の確保や制作スタッフの事情で、可能性のある面白いことが握りつぶされてしまうのは非常に残念なことであるに違いない。
(最終更新:2013/09/13)
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