スクウェア・エニックス(9684)、タイトーの不採算部門の処理を今期中に実施・数十億円の特損計上か
2007年01月31日 20:03
『時事通信』などが報じたところによると、【スクウェア・エニックス(9684)】の和田洋一社長は1月30日に行われた決算発表の席上で、すでに子会社化しているタイトーが展開するAM(業務用ゲーム全般の事業)部門について、今期中に処理を終える意向を示した。特別損失の額は数十億円あたりを想定しているという。
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スクウェア・エニックスは【タイトー、スクエニの連結子会社に】でも報じたように、2005年9月にすでにタイトーを子会社化している。そして【1月30日に発表された短信(PDF)】にも掲載されているように、抜本的な事業体制の見直しを進めている最中で、2006年7月には業務用カラオケ機器部門の売却を実施。しかし家庭用ゲームソフト部門の不振がアミューズメント施設運営部門などでカバーしきれず、利益面では厳しい結果が出てしまった。これらの結果を受けさらに不採算事業からの撤退と重点事業へのシフト、間接業務の効率化を図るという。
具体的に何をどうするかは短信でも決算発表の席上でも語られていない。が、「不採算事業からの撤退」「家庭用ゲームソフトの不振」などの事例と「業務用カラオケ機器部門を売却した」という前例があることから、タイトーの事業部門を採算のとれているアミューズメント施設運営部門に集中し、家庭用ゲームソフト部門は版権や開発部局などをスクエニ側に吸収合併させるなど、徹底的なリストラを行う可能性が高い。
結果は今期中に出るとのことだが、タイトーのゲームファンには心が痛む話に違いない。とはいえ、すでに子会社化してしまっている以上、これも定めということであきらめるしかないのだろう。
(最終更新:2013/08/29)
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