【更新】日興コーデ(8603)、銀行との提携に前向きの姿勢
2007年01月12日 12:30
先に【日興コーディアル(8603)、不明瞭会計で社長と会長辞任】などで報じたように不正会計問題による引責辞任を受けて2006年12月26日に就任した【日興コーディアルグループ(8603)】の桑島正治・新社長は産経新聞のインタビューに応じ、一部で報じられている(【日興コーディアル(8603)、みずほ(8411)に出資拡大を要請・経営基盤安定が狙い】)【みずほフィナンシャルグループ(8411)】など金融機関との提携強化の見直しについて、具体的な内容の言及は避けたものの前向きな姿勢を示した([該当記事])
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このインタビューの中で桑島社長は、「日興コーディアルの事業戦略をどう進めるかを見極めたうえで、事業拡大につながるものであれば、幅広く検討していく」と語り、計画を立てた上でみずほなどとの提携関係の強化も選択肢として十分に考えられるとした。ただし出資拡大の要請など具体的な事例は挙げられず、あくまでも検討対象にあるという認識のもよう。
一方今回社内で組織的なチェックが出来なかった件については、ITなどを駆使した内部統制の強化を打ち出し、内外部から互いにけん制・指摘できるような仕組みを構築したいとの考えを示した。さらに子会社などを用いた投資事業については重要なビジネスであるとその位置づけを再認識する一方、こちらもやはり内部管理に不備があったとして体制の立て直しを示唆している。
元記事では業績面での影響云々も語られているが、短期的な営業への懸念よりも、中長期的に見て今回のような不祥事を引き起こしうる現体制を見直し、いかに再発を防止できる組織作りができるかどうか。この点がもっとも投資家や格付け機関が気になるところであり、今後の日興そのものの命運を左右することになるに違いない。
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