大和証券ではすでに対面取引顧客に対し、大和証券で取引している有価証券を担保にしてお金の借り入れができるサービスを実施しているが、今回このサービスをオンライントレードユーザーにも適用することになる。

融資額は30万円から3000万円で、預け入れをしてい担保になる証券の評価額によって上限枠が決まる。金利は3.675％。ウェブサイト上で申し込み手続きが可能で、返済は自由方式。有価証券の売却代金で返済することもできるという。

借り入れたお金について使用用途は原則自由。保証人は不要。また、担保となる株式の名義変更も必要なく、「担保に設定した有価証券などの売買も原則自由」。担保となる有価証券は、上場株式、債券、投資信託など(外貨建商品を含む)。

先に【投資信託をクレジットカードで!?　金融庁が今夏にも解禁の動き】という話が報じられたが、今回のサービスは逆に「有価証券を担保にしてローンを行える」というもの。元々銀行や郵便局では、預け入れている預貯金を上限に担保として、新たにお金を借りられるサービスを行っているところが多いが、今回の証券担保ローンはそれに近いものといえる。

便利といえば便利なのだが、「担保有価証券等の売買は原則自由」とあるところや(担保にして借り入れたあと、売却してしまった担保も何もなくなってしまうのではないか?)、「使い道は自由」(借り入れた資金をさらに有価証券投資に利用し、信用取引との合わせ技を用いたら「何階建て」が可能になるのか?)など、投資における理性の「たが」が外れるととんでもないことが出来てしまう可能性もある。

どのみち、「ご利用は計画的に」ということに違いはないのだろう。