サウジアラビア、ユーロファイター戦闘機72機をまもなく受領

2007年01月07日 20:15

ユーロファイター戦闘機イメージ【DefenseNews.com】はサウジアラビアのAbdul Aziz皇太子が1月6日に言及した話として、ヨーロッパが共同開発した新型戦闘機ユーロファイター(Eurofighter)を72機(定数48機+オプション24機)、可及的すみやかにイギリスからサウジアラビアに送られると報じた。Abdul Aziz皇太子は同国の国防相でもある。

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ユーロファイター戦闘機イメージ今回の取引には総計100億ポンド(198億ドル・2.3兆円)がやりとりされたと報じられている。また、サウジアラビアのユーロファイター導入に関しては、買収工作や汚職事件の絡みでイギリス司法当局の調査も行われていたが、この事件について皇太子は何もコメントしなかったとのこと。

ユーロファイターはイギリス・ドイツ・フランス・イタリア・スペイン(フランスは途中で脱落)で共同開発された戦闘機。EF-2000とも、タイフーン(Typhoon、当初は輸出市場向け名称)とも呼ばれている。独特な形状を維持しつつ、各国毎に国事情にあった改装が行なわれているのが特徴。戦闘機の世代としてはF-15やSu-37などの第4.5世代に属し、ステルス性能を持たない点で第5世代戦闘機のF-22などに劣るといわれている。

ユーロファイターのヨーロッパ以外への導入は今回のサウジアラビアが初めてとなる。また、72機で198億ドルとなると単純計算で1機あたり2.75億ドルとなり、一般の相場といわれている1機あたり3800万~4000万ドルと比べるとあまりにも高額に感じられる。これには整備用品その他もろもろや、現在サウジアラビア空軍が装備しているトーネードIDS(攻撃機)の近代改修費用も含まれているようだ。

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