携帯電話市場に3年ぶりの新規参入・「イー・モバイル」「アイピーモバイル」の2社
2007年01月03日 12:00
昨年は[ソフトバンク(9984)]のボーダフォン買収・ソフトバンクモバイル化で大きな変動に見舞われた携帯電話市場だが、今年は13年ぶりの新規参入として、総務省から昨年事業免許を取得した2社【イー・モバイル】と【アイピー・モバイル】がサービスを始める予定。さらに携帯市場を良い意味でかき回してくれるかどうか、注目を集めている([このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています])。
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今年新規参入する両社はいずれも大手3社のように会話用携帯電話の本体を販売するのではなく、ノートパソコンをはじめとするハンディタイプのパソコン・モバイル端末に通信機能を備えたカードを差し込むことで、屋外でもインターネットなどの利用ができる「データ通信」サービスを行う。今年3月からスタートする予定。
イー・モバイルではADSLに近い通信速度を誇るデータ通信サービスを東京・大阪・名古屋の3大都市圏限定ながらもスタート。料金は携帯電話各社でははじめて、一定の金額で自由に利用できる定額制を導入する予定。さらに2008年3月には携帯電話での通話サービスも始める(【発表リリース】)。
一方アイピーモバイルも、ADSLかそれ以上の高速によるデータ通信で安価な定額制を提供すると発表しており(【リリース、PDF】)、東京都心部でのサービス開始を予定している。
日本国内における携帯電話業界への新規参入は(ソフトバンクの場合は買収なので別件)13年ぶり。表現を変えると「今世紀初」となる。新規参入勢力の動向次第では、さらに携帯電話会社各社の料金体系の変更やサービス競争が激化することが予想される。
多くの人が、昨年末のナンバーポータビリティ導入に関連したどたばたのようなことは「もう勘弁」と思っていることだろう。ユーザーとしては安価なのはもちろんだが、その上で「安定度に優れた」「分かりやすいサービス」を提供してくれるとありがたいのは言うまでも無い。
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