北米版アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」こと「The Melancholy of Haruhi Suzumiya」確定
2006年12月26日 09:30
先に【アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の北米展開、角川とバンダイのコンビで!?】でも報じた、北米でのアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の【公式サイトと思われる該当ページ】が更新され、販売・発売元のコピーライトが表記された。さらに【バンダイ(7832)】のアメリカ法人である【バンダイエンターテインメント】の公式サイトでも今公式サイトへのリンクがビジュアルと共に設定され、今件が「釣り」や「ファンによるフェイク」ではなく、正式なものであることが明らかになった。
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今件はアニメ版『涼宮ハルヒの憂鬱』の北米での展開は発売元がカドカワピクチャーズUSA、販売元はバンダイエンターテインメントに決定したというもの。両社からの正式発表がなされない状態で、「アニメ系サイトへの広告出稿」「リンク先はファンサイトのような構成によるサイトでの発表」「発表ムービーも同人動画のような構成」などが行われた。壮大なフェイクかあるいは「そういう状況を設定して演出した手法の広報展開」かいずれかによるものかと確定できない状態が続いていた。
しかし今回、バンダイエンターテインメントからも画像付でリンクが設定されたことにより、今件が正式なものであることが確定付けられたことになる。なおプレスリリースはいまだに発せられておらず、リンク元の画像もいまだに作中で主人公たちが属する「SOS団(英語表記ではSOS Brigade。アメリカでの活動という意味からかAがつけられ、サイト上の表記はASOS Brigadeとなっている)」のシンボルマークのみである。これは「少しずつじわじわと情報を提示していき、謎明かしをしていく」というじらし型の広報展開と思われる。
バンダイエンターテインメントのトップページ。SOS団のロゴが貼られ、くだんの「公式サイト」へのリンクが設定されている。
現在「公式サイト」では12月25日づけで、「サイトのオマケとしてはすでにマイスペース上で壁紙やアバターをアップロードしているが、このサイト(公式サイト)でも似たようなものをアップロードしたい。すでにキョンは英語に翻訳した(プロモーション)ビデオを制作中で、ハルヒは新しいサイト用ロゴを作っている」などというメッセージと共に、今後発売される予定の北米版アニメについて、翻訳をどう展開すべきかのアンケート調査が行われている。いわく「英語の字幕で音は原作通り日本語」「英語吹き替え」「どっちでもいい」の三択だが、記事執筆時に確認した限りでは「英語の字幕で音は原作通り日本語」がもっとも多く78%・1238票を獲得しており、「英語吹き替え」11%・175票「どっちでもいい」11%・179票を大きく上回っていた。これはキャラクタのイメージを損ないたくないというファンの思惑が大きく作用しているものと思われる。
また、オマケの一つとしてすでに「朝比奈みくるが涼宮ハルヒにバニーガール姿を強要されるワンシーン」について、原作の音声と、英語吹きかえパターンを4つ用意しどれが良いか、という【投票も行われている】。これらも恐らく、ファンサイトにおけるコンテンツの提供と兼ねて、市場調査を行っているのだろう。
【キョンのブログ(英語)】もあわせ、色々な意味で型破りの広報展開が続けられている北米展開を開始したアニメ版『涼宮ハルヒの憂鬱』。今後どのような方向性で進んでいくのか、興味深いところではある。
■関連記事:
【アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の北米展開、角川とバンダイのコンビで!?】
【アニメ版『涼宮ハルヒの憂鬱』、アメリカ展開決定か】
(最終更新:2013/09/14)
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