元々ガベージグループのサイトは、おおもとの【Garbagenews.com】のスタイルを元に、多少手を加えつつもおおむね同じスタイルを踏襲している。これは「ああこの形はガベージグループのサイトだな」と認識してもらう意味もある。また、当方がデザインにうといというもの理由の一つ。これが「共通部分が多い」＝「再構築時間の軽量化の効果が絶大」という結果に結びついたのだろう。

二日ほどかけてガベージグループ全サイトを「SSIを用いた部分ダイナミック・パブリッシング」化してみた。驚くべき結果となった。

高速化の成果

それぞれのテンプレートや共通部分、エントリー数の違い(インデックスの再構築はSSIパーツが増えるので以前よりも時間がかかる。個別エントリーが多いほど、全部の再構築に占めるインデックス再構築の時間の割合が減るので高速化の倍率は高くなる)もあるが、最高で約11倍の高速化に成功した。半日かかっていたGarbagenews.comの全再構築もわずか1時間で終了するようになった。天と地ほどの違いである。

【Syu's quiz blog】にも指摘されているように、今回の方法はサーバーへの負担が増えることや、アクセスログが肥大化することなどのデメリットも存在する。また、SSIが使えないサーバーでは利用できないという弱点もある。データベースの安定性を考慮すると、今度のサーバー契約の更新時期にはMySQLが使える別プランに乗り換えることを検討しなければなるまい。

それでも今回の手法により、「下手をするとあと半年も待たずに再構築が出来なくなる」という危機的状況を避けることだけは出来た。記事作成以外のことで頭を悩ませることも無くなった。これだけでも相当に助かったことに違いはない。

改めて自分自身の幸運と、参考にさせていただいたすべてのサイトの方々に感謝したい。

■一連の記事:
【制作記……再構築を高速化するSSIの導入・(1)前提】
【制作記……再構築を高速化するSSIの導入・(2)解決案の発見】
【制作記……再構築を高速化するSSIの導入・(3)実際に導入する】
【制作記……再構築を高速化するSSIの導入・(4)導入の成果・最大11倍の高速化】