マップ上にニュースの現場が次々表示・地域社会新聞でニュースとマップの連動サービス
2006年12月31日 18:00
先に【「ハマ経」「アキバ経」などネット上の地域社会新聞続々オープン】でもお伝えした、全国の繁華街の動きをニュースにまとめてネットワーク上の新聞化を行い、さらにそれをグループ化する「みんなの経済新聞ネットワーク」で面白いサービスが導入されている。掲載されたニュースとその対象地域を連結させる【ニュースマップ(アキバ経済新聞の場合)】システムだ。
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これは検索エンジンのグーグルから提供されている、グーグルマップのAPIを利用したもの。「みんなの経済新聞ネットワーク」に属する各地域の「経済新聞」では、それぞれ特定地域の繁華街にソースを絞ったニュースを提供している。そこで「ニュースマップ」ではその地域にあわせたマップを掲載し、記事の具体的ポイントを表示しているのだ。
「アキバ経済新聞」のニュースマップ。
赤い丸は記事として掲載された店や場所。クリックすると吹き出しが表示され、記事の概要と写真、そして記事全文へのリンクが表示される。元々限定エリアを対象とした「経済新聞」なだけに、ニュースのポイントも狭い地域に限定して表示されるのが分かる。
元々地域の活性化や集客、該当地域のアピールも存在意義の一つである「経済新聞ネットワーク」の各サイトにおいて、地域に密着した形で情報を提供する際には、このように「イベントが開催されているというけど、具体的にはどのあたりになるのかな」という読者の疑問にストレートに応えてくれるこのようなサービスは、まさに願ったりかなったりというところだろう。
「ニュースが場所的な感覚で把握できる」というのは意外に斬新で、しかも「みんなの経済新聞ネットワーク」では実にマッチしていると思われる。先日オープンした【47NEWS(よんななニュース)】や【ハワイの地震・停電も日本の地震も一目りょう然……世界災害緊急事態リアルタイム表示サービス「HAVARIA Information Service」】で紹介した【HAVARIA Information Service】、【gooで使える、リアルタイムで事件の「場所」を把握できる「ニュースマップ」】などが類似機能を持つサービスとして例示できる。が、これらのサービスと違い「経済新聞ネットワーク」の場合は各新聞の取材エリアが狭い地域に限定されるため、「ニュースマップ」の表示エリアが比較的限られた範囲内で記事の大半が収まってしまう。それが具合良くマップの便宜性を高める結果となっている。
残念なのはこの機能がパソコン版のみのものであること。現在携帯電話版の各「経済新聞ネットワーク」サイトはテキストのみの配信。仮にこの機能が携帯電話やモバイル端末(例えばWiiやPDAなど)向けにも使用できるとなれば、そしてさらにGPS機能と連動してガイダンスするようになれば、各地域の活性化と宣伝効果、そして読み手の便宜性は飛躍的に高まるに違いない。
当方は技術的に検証したわけではないのでその現実性は定かではないが、可能ならばぜひ挑戦して欲しいものである。
(最終更新:2013/08/23)
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