東京品川区がネットで「マイスター」店を紹介、商店街活性化の糸口に
2006年12月28日 19:30
[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が伝えるところによると、東京都品川区では住民投票などで選ばれた魅力的な商店をウェブサイトなどで紹介して競争を促すと共に「良い店」の知名度を高め、商店街の活性化につなげようという取り組みが行われているという。プロジェクト名は「しながわのマイスター店」。品川区商店街連合会のサイト内には専用のページが設けられている(【専用ページ】)。
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今プロジェクトは品川区で個人商店が減りつつあることから、商店街の過疎化が心配されていることに対する打開策として持ち出されたもので、今月12月からスタートしたとのこと。ネット上で区民1万2270人の投票(投票件数は5万件)の他に、店の雰囲気や接客態度などをモニター50人に依頼して調査し、40店舗が推奨店こと「マイスター店」に選ばれた。
ちなみにこの「マイスター店」という呼び方、職人気質の人・匠というドイツ語の「マイスター」と、「My・Star」(自分たちにとって星のように光り輝く)という意味を兼ね合わせている。
「マイスター店」に選ばれた店は、専用ページでのお披露目はもちろん区や連合会がポスター掲示や連合会のホームページ内での情報展開、ケーブルテレビ品川での紹介など、さまざまな場所でアピールする場が与えられる。また、受賞した店舗にはそのあかしとなる「エンブレム」が掲載できる権利が与えられるようだ。いわば勲章のようなものだろう。ニュースで報じられたときには豆腐・乾物屋の【勝男武士屋(かつおぶしや)】という粋な名前の店が紹介されていた。
品川区では今後5年間で200店の店をマイスターとして認定する予定であるという。
多くの市町村ではインターネット向けの予算を使ってサーバーを用意して商工会と連携し、領域を開放して各商店にウェブサイトを作らせるという試みを行っている。しかしたいていの場合は不慣れだったりインターネットの使い方のノウハウを知らなかったり、あるいは具体的に「どうやったら便利に使えるのか」ということが分からずに、放置されている。
「しながわのマイスター店」では表彰制度を設けることでやる気を起こさせ、さらに携帯電話や手持ちのメディアを有効活用するなど、色々と努力しているようすが見受けられる。今後(どのみち商店街を常日頃使う人にパソコンを使う人などあまりおらず、Wiiやプレステ3、携帯電話などのメディアを使ってインターネットにアクセスする人の方が多いのだから)携帯電話をはじめとする手身近なネット端末向けに、さまざな面白いサービスを提供し、各商店街に足を運びたくなるようなサービスを提供できるよう、品川区側でもさらなる努力をする必要があるだろう。
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