ファイザー、不眠症治療薬ハルシオンの一部を自主回収・仕様上に問題

2006年12月26日 12:45

錠剤イメージ【ファイザー】は12月25日、同社が発売している不眠症治療薬ハルシオンの一部「ハルシオン0.125mg錠」の自主回収を12月22日から開始したことを発表した(発表リリース)。有効成分が溶け出すのに基準よりも時間がかかることが明らかになったため。

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リリースによると今回自主回収が始められた「ハルシオン0.125mg錠」は、2006年4月25日以降日本国内で出荷された製品の中に、人間の体の中で有効成分が溶け出す時間について、基準よりも時間がかかるものが見つかったという。

すでに12月22日から医療機関などに残っている製品の自主回収ははじめられており、今後も回収は続けられる。また、この錠剤については問題の改善を検討している段階で、製品の市場への供給が困難な状態にあるともファイザー側では説明している。

現在までに出荷されていた該当錠剤は3600万錠。また、日本国内で「ハルシオン0.125mg錠」を使っている患者は、年間17万人に上るとみられている。

なお「ハルシオン0.125mg錠」について、溶け出す時間に関する項目以外はすべて問題はなく、さらにこの問題で吸収の遅れが生じる可能性があるものの治療上に大きな影響はない、また副作用などの健康被害が発生する可能性は少なく、現在までのところ安全性に影響があるという情報も届いていないとのこと。

もし治療で該当する錠剤を利用している人がいたら、かかりつけの医師に相談するのが良いだろう。

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