ゲームソフトランキング更新・定番タイトルが軒並み上位復活

2006年12月24日 10:00

ゲームイメージメディアクリエイトが発表した2006年12月11日~12月17日の週間ソフト・ハードセルスルーランキングによれば、今週のトップには毎度おなじみのポケモンシリーズ最新作にあたる『ポケットモンスター ダイヤモンド』がついた。年末年始のかきいれどきに、新作ソフトではなく定番ソフトが上位ランクインするのも結構まれなケースかもしれない。推測ではあるが、これは一つに「たまたま新作のエアポケットに突入した」という点、もう一つはハード、特にニンテンドーDSを新規に購入し、その際に一緒に売れ筋定番ソフトを手に入れるパターンが増えているという点による結果といえよう。実際この一週間にDSライトは30万台以上も売れており、その推測を裏付けるだけの売行きを示している。

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第二位には同じく発売から三か月経過しているにも関わらず上位をキープし続けている『ポケットモンスター パール』が。機能的には変わる所がなく、単に色とデータが違うだけではあるが、どうしても「ダイヤモンド」に勝てないのが悲しいところではある。

第三位には『星のカービィ 参上!ドロッチェ団』が。一時売上を落としたが、9万本以上の数字をはじきだし再び上位入選。

第四位はようやく今週のランキングに新作の登場ということで『不思議のダンジョン 風来のシレンDS』が。何回、何十回、何百回でも楽しく遊べるダンジョンゲームというゲーム内容は、まさに携帯ゲーム向け。今後口コミでどれだけセールスが伸びるかに注目したい。

今回計測週は新旧織り交ぜて年末年始セールの波にのった形で売上を伸ばしている。トップテンのタイトルすべてが6万本超えの売上をあげており、全体的に需要が底上げされた形だ。また、機種がかたよる傾向もあるが、発売から数週間、数か月経ったタイトルが引き続き堅調に推移している姿も頼もしい。

「ゲームソフトが売れなくなり、値段が高くなっている。それはひとえにゲームソフトの中古販売が認められ、ソフトの寿命が縮んだからに他ならない」という一部論評が話題を呼んでいる。が、中古ソフト販売に全ての責任を転嫁するような世論誘導はごめんこうむりたいものだ。今回のランキングを見ても分かるように、「やれば出来る」。やらないのはひとえに努力不足に過ぎない。あるいははじめからそのようになることを前提にソフトを作っているのだから、「何をいまさら」といったところだ。

ゲームソフト制作はクリエイティブな仕事ではあるが、採算を考えた時点でサービス業にもなる。ユーザー本意でサービスと夢の提供を考えないソフトは、単なる自己満足の発表の場にしか過ぎず、中古ソフトとしてすぐに出回るのも致し方ない。それが商業的にうまくいかないのものもむべなるかな、である。


(最終更新:2013/08/17)

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