「大西洋連合証券取引所」成立!? ユーロネクスト総会、ニューヨーク証取との統合を承認
2006年12月20日 06:30
【NIKKEI NET】が報じたところによると、ヨーロッパの主力証券取引所の一つでありパリを拠点とする【ユーロネクスト証券取引所】は12月19日、登記上の本社のあるオランダのアムステルダムで臨時株主総会を開催、アメリカの【ニューヨーク証券取引所(New York Stock Exchange、NY証)】を運営するNYSEグループと2007年春にも統合することを承認した(【発表リリース、英語・PDF】)。本日20日に開催されるNYSEでの臨時総会での承認は(元々呼びかけた方だから)承認が確実視されているため、アメリカ・ヨーロッパをまたぐ史上初の証券市場の誕生が事実上決まったことになる。
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リリースでは意外にシンプルな本文のみが掲載されており、それによると
「アムステルダムで開催された臨時株主総会で、NYSEとの統合に関する議題がかけられ、賛成票7030万3007票・98.18%、反対票130万6126票・1.82%などで可決された。NYSEでは両証券取引所の統合の是非を問う同様の投票が明日行われる」(概要)とある。
統合社名は「NYSEユーロネスクト」になる予定。本社はアメリカ・ニューヨークに置かれ、会長には現ユーロネクスト監査役会会長のジャン・ミシェル・ヘッセン氏が、最高経営責任者(CEO)にはNYSEの現CEOであるジョン・セイン氏が就任予定。今記事タイトルにもあるように、まさに大西洋を挟んでの「大西洋連合証券取引所」が成立することになる。
すでに【ニューヨーク証券取引所、東証に本格的な提携提案。株式持合いも示唆】でも報じているように、NYSEは【東京証券取引所】とも株式持合いを含めた包括的な提携案を提示している。これらの話がすべてうまく進展すれば、将来的には東証-NY証-ユーロ証の連携でまさにグローバルな株式取引の展開が行われることになるだろう。
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