魚肉ソーセージ、チープなイメージから健康食品へ「脱皮」

2006年12月19日 12:30

魚肉ソーセージイメージ【フジサンケイビジネスアイ】によると、成熟市場であるはずの魚肉ソーセージ業界が、「健康」を合言葉に勢いづいているという。これまでは豚牛の代替品としてのイメージしかなかった魚肉ソーセージが、健康効果をセールスポイントにして価値を高め、注目を集めているというのだ。

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例えば【マルハ(1334)】では、中性脂肪を減らすとうたわれる「DHA(ドコサヘキサエン酸)入りリサーラ」を、【日本水産(1332)】が「コラーゲン入りソーセージ」を発売済み。【丸大食品(2288)】でもサプリメント成分配合の「アルファーメイト」を発売するという。

元記事に詳細が掲載されているが、「リサーラ」については高脂血症の製剤と同様の治療効果があることが実証され、話題を集めている。さらに薬と比べて美味しく食べられるため「魚肉タンパク質との同時摂取でDHAの吸収が促進され、おなかにたまるので間食も軽減。保存性にも優れ、製剤に比べて経済的なので継続しやすい」とメリットは多い。

これら「直接的な栄養成分補充の点からのメリット」以外に、魚肉ハム・ソーセージを食べることで「魚料理を増やしたい」という「魚肉志向」も、魚肉ソーセージへの注目の高まりを支えているようだ。

牛肉や豚肉、そしてそれらの加工品とは一味違ったかみ応えと味わい、料理以外にも気軽におやつ代わりとしても愛用できる魚肉ソーセージは、あの独特のパッケージフィルムやそれ自身の色などもあわせ、古くから親しまれてきた。今でこそ肉と魚の価格が逆転してしまったが、魚が大量に捕れて肉と比べて安い価格で供給されていた時代には、「豚肉・牛肉の代替品」の代表作として活躍の場を見た人も多いだろう。

個人的にも魚肉ソーセージは安くて味わいもよく、大変好きな食材の一つ。メインデッシュの一つとしてはもちろん、サイドメニュー、小腹がすいたときにも愛用していた。ケチャップと共に用いることで、食費を節約しなければならない時分には大変重宝できたもの。

ただ現在では塩分の制限上、ほとんどの魚肉ソーセージを口に出来なくなってしまったのが残念でならない。スーパーやコンビニにずらりと並ぶ魚肉ソーセージを見るたびに、「加工工程上仕方ないのかもしれないけど、もう少し塩分が控えめなものも出て欲しいな」と思う今日この頃だ。

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