ノロウイルスの猛威で関連医薬品の増産体制強化へ

2006年12月16日 18:00

ノロウイルスイメージ[NIKKEi NeT]によるとノロウイルスによる感染性胃腸炎が日本国内で大流行のきざしを見せる中で、殺菌消毒液やウイルス検査薬などの関連医薬品の販売が急増しているという。医薬品によっては前年同月比で10倍以上の売行きを示すものも相次ぎ、事態が急速に展開しているようすがうかがえる。

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先の記事にもあるようにノロウイルスには現在の医学では治療薬は開発されていない。そのため、手洗いやうがいなどの予防策と、対処療法が重要になる。そこで検査薬や予防医薬品のニーズが急増しているという。

例えば【明治製菓(2202)】の手洗い用殺菌消毒液『イソジンウォッシュ』は12月の売上が前年同月の10倍以上になる見通し。リンク先にもあるような250ミリリットルサイズの家庭用が中心だったが、今年は外食産業向けに2リットルの業務用が売れているという。そのため明治製菓では増産体制に全力を尽くすという。

また、検査薬大手の【デンカ生研(4561)】では、ノロウイルス検査キットの11月から12月の販売数が、前年同期比でやはり10倍以上に拡大。【栄研化学(4549)】でも検査キットが品切れ状態とのこと。

先の記事にもあるように、【国立感染症研究所】などのデータによれば今年一杯がピークであることから、今から量産体制を増強して間に合うのか、という疑念もある。が、これらの企業はすでに流行の兆しが見え始めたころから、増産体制に取り組んでいたのだろう(あるいは「と、思いたい」)。

ノロウイルスによる感染性胃腸炎はそれ自身はもちろん、その発症により体力が激しく奪われ、生命の危機に襲われるという危惧もある。感染に気をつけることはもちろん、むやみに体力を奪われるような無茶な行為はつつしむべきだろう。

記事下記に楽天市場から「ノロウイルス」の検索結果による商品一覧へのリンクを設定しておいた。必要だと思われた際にご利用いただければ幸いである。


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(最終更新:2013/09/14)

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